7/29(金) 21:07配信毎日新聞
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 第93回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)は29日、東京ドームで決勝があり、3年連続52回目出場の横浜市・ENEOSが、前回覇者で2年連続23回目出場の東京都・東京ガスを5―4で降し、9年ぶり12回目の優勝を果たした。

 横浜市は、自チームが51年ぶりに連覇を達成した第84回大会(2013年)以来の優勝で、優勝回数は自らの持つ最多記録を更新した。東京都は、史上6チーム目(7回目)の連覇はならなかった。

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 横浜市が3本塁打で逆転勝ちした。4点を追う六回1死二、三塁で度会が3点本塁打を放つと、続く丸山のソロ本塁打で同点。さらに小豆沢がソロ本塁打を放って勝ち越した。投げては3番手の長島、4番手の本間が好リリーフ。最後は柏原が相手の反撃を封じた。

 東京都は三回に押し出し四球で先行。五回に楠の3ランでリードを広げたが、投手陣が踏ん張れなかった。

 ◇横浜市・大久保秀昭監督

 本当にこんなことがあっていいのかなと。選手がミラクルを起こしてくれた。今日一日だけは喜びに浸りたい。

 (序盤に)4点リードされたが、1人、2人とつながっていけばなんとかなるという雰囲気があった。まず度会が打ってくれて、丸山も苦しんでいたが、なんとか芯に当たってくれと。小豆沢も勝負強い選手だが、ミラクルを起こしてくれた。このミラクルがどこから来るのか説明は難しいが、決勝戦不敗神話を歴代の先輩が築いてくれた。そこに乗っかったとしか思えない。

 補強選手の長島くんと本間くんが一番厳しいところをしっかりと頑張ってくれて、武田くんも活躍してくれた。神奈川の意地とプライドを見せてくれた。

 ◇東京都・山口太輔監督

 相手の力が一枚も二枚も上手だった。終盤に相手投手の長島、本間につながれ、うまくやられた。単独チームの日本一は難しい。

 ◇ENEOS(横浜市)

 1950年に日石CALTEX野球部として創部。2010年にJX―ENEOSとなり、20年から現名称。初優勝は第27回大会(56年)で、その後は2度の2連覇を達成するなどし、第91回大会(20年)には大会史上初となる通算100勝を達成。第93回大会(22年)で9年ぶりの頂点に立ち、優勝回数を最多の12回とした。