2022年7月26日 5時0分 デイリースポーツ
 
話題作への出演を重ね、注目を集める時任勇気(撮影・金田祐二)

 俳優の時任勇気(30)がフジテレビ系ドラマ「テッパチ!」(水曜、後10・00)で、陸上自衛隊の自衛官候補生・丸山栄一役を熱演している。父の俳優・時任三郎(64)譲りの186センチを誇る長身に、第1話で披露した鍛え抜かれた肉体美はまさにハマり役。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月〜土、前8・00)など話題作への出演を重ね、多彩な役柄を演じ分ける2世俳優の現在地に迫った。

 主人公・国生宙(町田啓太)ら第1班メンバーと訓練に励む丸山は、ミリタリー通でありながら自己肯定感の低い役どころ。時任は「僕も基本的に自信がないタイプの人間。素の自分を出すことで演技の解放につながっている」と明かす。肉体美を作り上げるため週3のジム通いで、胸や肩周りを徹底的に鍛え「役作りもすごい楽しめました」という。

 防衛省全面協力で行われている撮影では、現役隊員が行進から敬礼の角度まで徹底指導。肉体的、精神的に追い込まれる中、メンバーとの絆も深まった。「一緒に訓練を乗り越えていく感覚が部活と似ていて。撮影が終わるとみんなでサウナ行ってリフレッシュしてます。撮影が終わるのがもうさみしい」と笑みを浮かべた。

 「ちむどんどん」ではドラ息子役、連ドラ「ドクターホワイト」では女優・瀧本美織(30)のダメダメな元カレ役を好演し、反響を呼んだ。「やりたい役、違う方向性の役をできているので、自分の表現力を全方向に広げていけている。ひと作品ごとに成長を実感しています」と自信をにじませる。

 父・三郎とは出演作を報告し合う程度で、お互い演技には一切干渉しない。父は「ああしろ、こうしろと言われたことはないし、完全に背中で語るタイプ」だといい、「父は男らしいイメージがあるけど、僕は中性的な感じ。そういう意味では違う表情、演技ができているんじゃないかな」と分析した。

 「自分は自分らしく。父と逆の方向を向いてもいいのかな」。父をなぞるのではなく、時任勇気としての俳優道を歩んでいく。

 ◆時任勇気(ときとう・ゆうき)1991年10月2日生まれ、ニュージーランド出身。95年、カナダ移住。99年、NZに戻る。2003年、日本に帰国。高校時代に2年間のカナダ留学。明大卒業後、25歳で俳優デビュー。主な出演作はドラマ「ノーサイド・ゲーム」、「津田梅子〜お札になった留学生〜」、映画「任侠学園」など。趣味はカメラ、ゴルフ、FPSゲーム。

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