将棋の藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将との五冠)に永瀬拓矢王座が挑戦するヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が17日、名古屋市の万松寺で指され、後手番の藤井棋聖が勝利。対戦成績を3勝1敗として期生を防衛し、棋聖戦3連覇。通算タイトル獲得数を「9」とし、加藤一二三九段らを上回って歴代単独9位となった。

 大熱戦となったシリーズも、終わってみれば藤井棋聖の貫禄勝ちとなった。今局の戦型は相掛かりとなり、中盤から徐々に優位に立つと、永瀬王座に定評のある粘りを許さず、鮮やかに寄せ切った。

 第1局は20年ぶりにタイトル戦の1局で千日手が2回成立する大熱戦の末、永瀬王座に屈した。2局目は、解説陣も驚愕する絶妙手順での逆転劇で五分に戻すと、第3局、そして第4局と危なげない勝利。将棋史上4人しかいない五冠王の自力をまざまざと見せつけた。

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