元妻アンバー・ハードに勝訴した喜びに浸るのも束の間、ジョニー・デップが再び裁判所に出廷する。ハードとの名誉毀損裁判はデップが起こし、後にハードに逆訴訟されたものだったが、7月25日、ロサンゼルスで始まる裁判で、デップは完全に被告だ。

 原告は、8月に日本公開を控えるデップ主演映画『L.A.コールドケース』でロケーション・マネジャーを務めたグレッグ・“ロッキー”・ブルックスという男性。ブルックスは、撮影現場でデップから暴力を受け、肉体的および精神的苦痛を味わったと主張している。

 訴状によると、事件が起こったのは2017年4月13日。この日のロケ場所はロサンゼルスのダウンタウンにあるバークレー・ホテルで、ブルックスは、撮影許可を出す団体LAフィルムを通じ、ホテルの中は午前7時から午後10時まで、外は午後7時まで使用できる許可を取得していた。

 だが、あるシーンでデップが友達ふたりを演出したがったため、もっと時間が必要になり、プロデューサーのミリアム・シーガルは、ブルックスに、2度にわたって許可の延長を申請してほしいと言ってくる。現場を監視していたLAフィルムの担当者はブルックスによる申請を2度とも承認し、ホテルの中は午後11時、外は零時まで使っていいことになった。

■10万ドルやるから俺の顔を殴ってみろ

 だが、延長はそれが限界で、午後10時50分になると、ブルックスは担当者から「今撮影しているショットで今日は最後」と言われる。それを助監督に伝えようとすると、横から入ってきたブラッド・ファーマン監督に、「君の口からジョニーに伝えて」と言われた。

 それは自分の仕事ではないのにと思いつつ、ブルックスがデップに近づくと、酒臭いデップからいきなり「お前は何者だ? お前に何か言われる筋合いはない」と怒鳴られたというのである。

 ブルックスは、自分はロケーション・マネジャーで、許可された時間内に撮影を終わらせる責任があるのだと説明しても、デップは同じことを叫ぶだけ。そしてデップはブルックスの左の胸郭を2度殴ってきた。ブルックスがじっとがまんしていると、今度は「10万ドルやるから俺の顔を殴ってみろ」と言ってくる。そこへデップのボディガードがやってきて、デップはその場から連れ去られた。

 しかし、この出来事はそれで終わりではない。週明けの月曜日、ブルックスが仕事に戻ると、プロデューサーから、製作陣を訴訟しないという誓約書に署名するよう求められたのだ。拒否すると、ブルックスはその場で解雇されてしまった。

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