6週間にわたる注目の裁判だった。評決が出た後、アンバー・ハードは初めてアメリカのNBC テレビの取材に応じ、6月14日にインタビューの一部が公開された。

6週間にわたる審理が終わり、フェアファックス裁判所の陪審は6月上旬、元夫婦のジョニー・デップとアンバー・ハードがマスコミを使って互いの名誉を毀損したと結論づけた。もっとも損害賠償額は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスターが『アクアマン』のスターに勝ったことを示しているようだ。ジョニー・デップがアンバー・ハードに支払うように命じられた額は200万ドル、一方、アンバー・ハードの方はジョニー・デップに1000万ドルの支払いを命じられたからだ。

これに対してアンバー・ハードは2022年6月13日月曜日、アメリカNBCテレビの独占インタビューに応じ、「不公平な」裁判を批判した。インタビュー全編は17日の金曜日に放映されるが、すでに抜粋映像が公開されており、そのなかでアンバー・ハードはジョニー・デップに対する家庭内暴力の告発を「一言一句」維持すると宣言した。

「私は多くの過ちを犯しましたが、常に真実を話してきました」
「死ぬまで自分の証言の一言一句を維持します」と、NBCテレビが火曜日に放映した抜粋映像で36歳の女優は語っている。ちなみにアンバー・ハードは裁判の間、2回証言台に立ち、2011年から2016年にかけてのジョニー・デップとの交際期間中に受けた数々の虐待を証言した。

アンバー側からの暴行を告発されたアンバー・ハードは、「交際中にひどいことを言ったりやったりした」と自分の過ちを認めている。しかし、彼女は「自分からしかけたことはない」という。「応じただけです。わたしが証言したように、日常的に暴力があるなかで暮らしていると、それに適応せざるをえません」

2人は2015年に結婚し、2017年に離婚した。「とてもとても有害でした。お互いにひどいことをしました」とアンバー・ハードは当時を振り返り、「私はたくさんの過ちを犯しましたが、いつも真実を話していました」と語った。

広がる憎悪
アンバー・ハードがこの裁判を忘れることはないだろう。裁判が続いた6週間、SNSでもフェアファックスの街なかでも、アンバーは公然と嘲笑、中傷、憎悪の対象となったからだ。

「毎日、『魔女は火あぶり』『アンバーに死を』と書かれたプラカードを持つ人々が3、4、時には6ブロックも立っている前を通りました。これまでに体験したことのない、屈辱的でおそろしい出来事でした」とアンバー・ハードは語った。

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