東スポ06月20日 00時00分
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 王道マットで存在感発揮だ。全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級選手権(19日、東京・大田区総合体育館)は新日本プロレスのタイガーマスクが王者・佐藤光留(41)を破り、同王座を初戴冠。第62代王者に輝いた。

 佐藤の指名を受けてタイトル戦の舞台に立ったタイガーが躍動した。序盤からスピードを生かした動きを披露しつつ、蹴り技を仕掛ける。王者から腕を集中的に攻められる場面もあったが、最後はタイガースープレックスホールドで勝利を収めた。

 タイガーは「(腕)一点集中で勝ちを狙いにいく佐藤選手は本当のプロフェッショナルだと思う」と相手をたたえつつ「今日、僕は彼に付き合おうとは考えていなかった。僕は新日本プロレスのタイガーマスクとして、タイガーマスクの技で終わりたいと思っていた。それが僕の宿命だと思っているので」と自らのスタイルを貫いたことを強調した。

 試合後は、田村男児とイザナギが挑戦を表明。これにタイガーは「3人でやりましょう。新日本得意の3WAYで」と反応。ただし「それを決めるのは全日本プロレスなんで」とも付け加えた。

 同じ新日本の小島聡がノアでGHCヘビー級王座を戴冠したことも発奮材料になった。「こうやってベルトを取れたということは、まだまだ力がある証しということ。全日本プロレスジュニアの長として頑張っていく。新日本にもこのベルトを巻いて上がって見せつけてやる」と力強く語った。