[ 2022年6月19日 22:39 ]

 女優、松たか子(45)が19日放送のTBS系「日曜日の初耳学2時間SP」(後9・00)にゲスト出演。父で歌舞伎俳優、松本白鸚(79)についてのエピソードを語る中で、大粒の涙をこぼす場面があった。

 松が女優を志したのは、白鸚が1969年以来主演してきたミュージカル「ラ・マンチャの男」を小学6年の時に観たことが、きっかけだった。
今年2月、最終公演と銘打たれた「ラ・マンチャの男」が、コロナ禍で千秋楽を迎えることなく中止に。松も同公演に出演する予定だった。 
父がライフワークとして半世紀以上にわたって続けてきた「最終公演」が、幻になってしまった。松は「父と(中止になったことについて)何か話してはいない。
中断、再開があってモチベーションを保つのが大変で、厳しい現実だったなと思います」と告白。「父はそこで“もう1度やりたいです”って、自分から言う人ではないんですよ」と続けた。

 本来であれば千秋楽の日。ミュージカルの共演者は「父(白鸚)からの言葉が聞きたい」とリクエストした。松はそれに応え、父からメッセージを受け取ったと回顧。内容は「千秋楽、おめでとう」だったという。
「みんなに“おめでとう”って。そういう言い方をする人ですね。“残念でしたね”ではなく。率直に思ったんでしょうね」。そう話すとこらえきれず、涙がほおを伝った。

 松にとって初のミュージカル出演は「ラ・マンチャの男」だったといい、「プロデューサーに“もっと練習しなさい”って毎回言われて、ハイって言っていました」と思い出話を披露するも、涙は止まらず。「すいません。いや、全然全然、なんでだろう」と気丈に話し、目頭をぬぐっていた。

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