2022.06.17(Fri)

あさい あやね

毎週金曜日・夜9時から名画を流す『金曜ロードショー』にて、6月17日に『トイ・ストーリー3』、その翌週24日に『トイ・ストーリー4』が放送予定。これをめぐりSNSでは批判の声が集まっています。一体人気アニメーション映画になにがあったのでしょうか。





「2週連続放送が理解できない」と言われるワケ

映像制作会社『ピクサー・アニメーション・スタジオ』によるアニメーション映画『トイ・ストーリー』。日本では1996年に初作が公開され、日本語吹き替え版を唐沢寿明(ウッディ)、所ジョージ(バズ)が務めたことでも話題になりました。「東京ディズニーリゾート」(千葉県浦安市)では、2022年4月に同作をテーマにしたオフィシャルホテルがオープンするなど、今や知らない人はいない名作です。

今回、そんな同作の第3・4作目が2週連続でテレビ放送されることに。作品ファンにとっては歓喜のイベントかと思いきや、これにはSNSで「二週連続でやろうと言った人はトイ・ストーリーが好きじゃない」「観るかは自己責任」などの声が続出。なかには5万いいねを超える批判ツイートも出てきているほか、Twitterでトレンド入りも果たしました。

これらの声に共通してみられるのは、「3はいいが、4は…」という傾向。映画への感想は個人によって違うことはもちろんですが、なぜネット上ではこのような意見が蔓延っているのか。その一端は、『トイ・ストーリー3』に理由がみられます。






興行収入は約3倍に、名作『トイ・ストーリー3』

シリーズ第3作目の『トイ・ストーリー3』では、初登場時には7歳だったウッディたちの持ち主・アンディが17歳の青年に。大学の寮へと引っ越す彼と、ウッディたちオモチャ仲間とのお別れをめぐってのストーリーが繰り広げられます。

同シリーズの全世界興行収入は、初作が約3.6億ドル、第2作目が約4.9億ドル。そして『トイ・ストーリー3』では約10.6億ドルという数字を叩き出しました。レビューサイトには「序盤のホームビデオのシーンから涙が止まらなかった」などノスタルジーを覚える投稿がみられます。

アンディが7歳だった初作(1995年公開)と、そして17歳になった第3作目(2010年公開、いずれも全米公開年)。現実世界、作中どちらも時間が経過しており、自身の人生と作品を重ね、感動を覚える人も多かったようです。こうして『トイ・ストーリー3』は、多くのファンの間で「シリーズ屈指の名作」という地位を確立しました。






「前作がなければ『トイ・ストーリー4』はおもしろかった」
https://maidonanews.jp/article/14643890