2022年05月29日
   






猛打賞に加え、好守を連発

「シンデレラボーイ」とは、まさに“この選手”を表現するためにある言葉だ。西武の高卒ルーキー、滝沢夏央のことである。5月13日に故障で離脱した源田壮亮の代役を期待されて一軍初昇格を果たすと、初スタメンとなったその日の楽天戦でプロ初安打をマーク。
翌日には7回に同点に追いつくタイムリースリーベースを放ち、その後の暴投で決勝のホームを踏み、試合後にはヒーローインタビューでお立ち台にも上がった。【西尾典文/野球ライター】


 5月22日の日本ハム戦では3安打猛打賞を記録したほか、持ち味である守備では、とても18歳とは見えない好守を連発している。日本球界で最小兵となる164cmという身長とそのスピードから“令和の牛若丸”との声も上がっている。
 高卒1年目の選手が、一軍のショートとしてこれだけ結果を残せるのも珍しいが、さらに驚きなのが、育成ドラフト2位から短期間に這い上がってきたことだ。ドラフト制度ができて以降、高卒1年目からショートで活躍ができた選手は、中日の立浪和義(現・中日監督)しかいない。
その立浪は、1位指名で入団していることを考えると、いかに滝沢の存在が異色だということがよく分かる。






判断材料に乏しかった高校時代
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/05291700/?all=1