5/23(月) 5:15配信
東スポWeb

21日の広島戦でプロ初登板した根尾(東スポWeb)

 中日・根尾昂外野手(22)が「二刀流」デビューを果たしたことで立浪采配に賛否両論の声が巻き起こっている。そんな中、球団OBで本紙評論家の宇野勝氏が、背番号「7」の先輩として物申した。

 21日の広島戦(マツダ)で根尾は9点ビハインドの8回から6番手でプロ初登板。1イニングを1安打無失点に抑えると、9回はそのまま打席に入った。宇野氏は「世間は興味本位で二刀流デビューだ、と盛り上がっているようだが、これでは打つ方も投げる方も中途半端になってしまって根尾自身もかわいそうだ」と指摘する。

 22日現在、根尾は打率1割8分8厘と結果が出ていない。そのため「根尾は二刀流ができないことはないと思うが、今の打率1割台では実力が伴っていないし(エンゼルスの)大谷とはわけが違う。二刀流をやらせるなら今季は野手に専念させて打率2割5分以上、そこそこ本塁打も打って結果を残してから。そこで初めて秋から投手の練習もやらせた方がいい」とした。

 その上で「キャンプから投手の練習もしていないのに、いきなり一軍の戦力として『野手をやらせながら投手も』というのは厚かましい考えで、プロはそんなに甘くない。もし、首脳陣が野手としてはすでに見限っていて本気で投手に転向させたいのなら、すぐにでも二軍で投手練習をさせるべき」と語った。

 宇野氏としては野手・根尾に魅力を感じており「投手としてもいいボールを投げるが、ショートを守っているときの根尾の方が雰囲気がいい」と期待を寄せている。ただ「今年も野手で結果が出ず、首脳陣が投手転向を本気で考えているなら秋から本格的に練習を積めばいい投手になると思う」とも…。

 それだけに現状については思うところがあるようで「今季は外野一本でいくとスタートしたのに遊撃に戻したり、また外野をさせたり、投手をやらせたり…。どっちつかずが一番良くない」と持論を展開した。

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