現地時間5月5日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)準決勝の第2レグで、鎌田大地と長谷部誠が所属するフランクフルトがウェストハムをホームに迎え、1-0で勝利。アグリゲートスコアを3-1とし、決勝に駒を進めた。

 19分に退場者を出して数的不利に陥ったウェストハムに対し、26分にラファエル・ボレのゴールで先制したフランクフルトは落ち着いて試合を進め、危なげなく勝利を収めた。後半アディショナルタイムに突入すると、会場を埋め尽くした約5万人のサポーターは決勝進出を確信。ゴール裏にいたファンは柵を乗り越え、ピッチ手前の看板がある位置までなだれ込んだ。

 そして試合終了のホイッスルが鳴ると、ファンは喜びのあまりフィールドに侵入。思い思いに走り回り、なかにはフィールドで記念撮影をする猛者もいたようだ。だが、ほどなくして警備員たちに退去を命じられると、特に抵抗することなく引き上げていった。

 このサポーターの喜びが爆発した瞬間を、米スポーツチャンネル『ESPN』がインスタグラムで公開。世界中のフットボールファンから様々なコメントが寄せられた。

 その大半が「ブンデスのパッション!」「これはヤバすぎる」「彼らは本当にチームにとって12人目の選手なんだ」「フランクフルトサポは世界一。クレイジーな意味で」といった驚嘆の声だ。ほかには、「俺、彼らに負けたバルサファン。これをカンプ・ノウで見たかった(泣いてる)」「プレミアのファンと違うところは、機動隊に追い返されたら素直に引き上げるところだな」「このチームはブンデスでは最悪だけど、ELではマドリーみたいなチームに変わるのが面白い(笑)」といったものもみられた。

 ちなみに、この試合の前日には市内で30人以上が逮捕され、暴行を受けたウェストハムのファン2名が病院に搬送された。加えて、英紙『Evening Standard』は「この日も会場でナチスのポーズをとったサポーターが2名、ゲストエリアで逮捕された」と伝えている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/adc8e3bcf8ae202a1fcab6f8faad1359674234c2