バイエルンがフライブルク戦で一時12人でプレーする珍事を起こした。

バイエルンは、2日に行われたブンデスリーガ第28節でフライブルクとのアウェイ戦に臨み、4-1で勝利した。

5位に躍進するフライブルク相手に前半は攻めあぐねる展開となったものの、58分にMFレオン・ゴレツカのゴールで先制に成功したバイエルン。しかし、直後にスコアをタイに戻される。

それでも、73分にFWセルジュ・ニャブリのゴールで勝ち越しに成功すると、82分にFWキングスレー・コマン、後半アディショナルタイムにはMFマルツェル・ザビッツァーがゴールを重ねて4-1の快勝を収めた。

この勝利によって2位ドルトムントとの勝ち点差を9ポイントに広げたバイエルンだったが、同試合の後半終盤には一時ピッチ上で12人の選手がプレーするという珍事を起こした。

バイエルンは3-1のスコアにした直後の85分にMFコランタン・トリソ、コマンを下げてDFニクラス・ジューレとザビッツァーを投入していた。

しかし、バイエルン側の伝達ミスか、フォースオフィシャルの勘違いか、交代ボードには18番のザビッツァーと交代するはずだったコマンの11番ではなく、同選手が以前に着用していた29番が表示されたため、コマンは自分が交代ということに気付かずにそのままプレーを続行した。

そして、20秒ほどした後にピッチ上にバイエルンの選手12人がいることに気付いたフライブルクDFニコ・シュローターベックの指摘で異変に気付いた主審が試合を一時中断させ、審判団と両ベンチによる確認作業を行った後、コマンをピッチ外へ出して試合を再開。この影響で同試合の後半アディショナルタイムはブンデスリーガでは珍しい8分が加えられることになっていた。

現時点でバイエルン、審判団のいずれに責任の所在があるかは不明だが、この違反行為に対してペナルティを科すべきとの声も挙がっている。

仮に、バイエルン側の責任が認められ、対戦相手のフライブルクが異議申し立てを行った場合、プレー資格のない選手の起用による違反で、バイエルンが0-2の敗戦扱いとなる可能性もある。

なお、試合後の会見に出席したユリアン・ナーゲルスマン監督は、この珍事について以下のように説明している。ドイツ『スカイ』が伝えている。

「少し漠然とした状況だった。ココ(トリソ)は胃の問題を抱えていたので駆け込みでの交代の形となった。その際、フォースオフィシャルは間違った番号を掲示した。コマンは自分が下がらなければならないことを知らなかった」

「ただ、我々が多い人数でプレーしたのは、8秒か9秒ぐらいだった。それは勝敗を決するような場面ではなかったが、確かに奇妙な瞬間だった」

「それについてファンが懸念を示したり、フライブルク側がそれについて議論することは当然のことだと思う」

超ワールドサッカー 4/3(日) 7:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/b787237fce45fd7bac598a02af3b2c21b833b369

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