3/30(水) 16:27配信
スポーツ報知

新刊「東京漫才」の会見でキスで仲の良さをアピールしたおぼん(右)とこぼん

 3年前より難病「全身性アミロイドーシス」で5〜10年の余命宣告を受けていたことが明らかになったベテランお笑いコンビ「おぼん・こぼん」のこぼん(73)が30日、都内で行われた「東京漫才」(飛鳥新社)の出版会見で伝えられた病状について認め、自ら説明した。

 こぼんは「国も指定の難病であると診断されたのは70歳のとき。でもいまのところ自覚症状が何もなく、いたって元気。お酒もがんがん飲んでいる」と投薬治療の効果が出ているという。

 余命宣告については「こればかりは分かりませんね」と淡々と答えたが、出版された本の中には「突然、心臓が止まるかも」などと病への恐怖も生々しくつづられている。さらに進行した場合、ペースメーカーを入れなければならないという。

 相方のおぼん(73)は「80、90歳になっても一緒にタップダンスがしたい」と湿っぽくならないよう、嫌がるこぼんに“キス攻撃”するなど努めて明るく振る舞った。

 こぼんは、約5年前に前立腺、肺と2つのがんを手術。この術後、息切れやどうきが始まり、体調の悪い日が続き、精密検査で「全身性アミロイドーシス」という難病と判明。医師から「余命は5年から10年」と宣告された。発症率は100万人に1人とされ、有名人ではプロレスラーで元参院議員のアントニオ猪木(79)が同病で闘病中だ。

 コンビ結成から57年になる、おぼん・こぼんはTBS系「水曜日のダウンタウン」(水曜・後10時)の企画で不仲から和解に転じ、再ブレークした。

 ◇アミロイドーシス 「アミロイド」という線維状のタンパク質がさまざまな臓器に沈着して機能障害を起こす病気の総称。複数の臓器に症状が出るものを「全身性アミロイドーシス」、ひとつの臓器に出る「限局性アミロイドーシス」に分けられる。近年、根治的な治療法に進歩が見られるが、早期発見が大事で進行が早い場合は数年で命にかかわることもある。

 ◇おぼん・こぼん 大阪福島商業高(現履正社高)の同級生でともに73歳。1965年、コンビ結成して上京。1980年、日テレ「お笑いスター誕生!」で10週勝ち抜き、グランプリに輝く。正統派の漫才コンビだがタップダンスなど特技を取り入れたことでも話題に。秀でたリズム感でスピードのある漫才に定評がある。

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