3/28(月) 6:15配信
東スポWeb

ケラー(左)もまだまだ調整不足だ(東スポWeb)

 阪神は27日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)に0―4で敗れ3連敗。今季限りで指揮官を退任する意向を示している矢野監督のラストシーズンは、最悪の形でスタートした。

 出だしから大きくつまずくことになった最大の要因として指摘されているのは、伝統的にチームのストロングポイントとされてきた中継ぎ陣の弱体化≠セ。25日の開幕戦では8―3と5点をリードした8回から2番手・斎藤、3番手・岩崎、4番手ケラーの3投手が計7失点の大炎上。最大で7点あったリードをひっくり返される屈辱的な大逆転負けに直結した。翌26日のカード第2戦でも、先発・小川の後を受け2番手として登板した渡辺が火消しに失敗。5番手・石井もオスナにダメ押し弾を許し、傷口を広げてしまった。

 昨季まで絶対的な守護神として君臨したスアレスがメジャーへ流出した上、開幕目前になって及川、岩貞らも負傷離脱。スアレスの穴を埋めるべく獲得された新助っ人右腕・ケラーもまだまだ調整不足の感が否めない。湯浅、斎藤ら若手主体の現在の救援陣では十分にその穴を埋めることができていないのが現状だ。

 コーチ経験も豊富な球団OBは「阪神は岩崎以降のここ数年、自前のリリーフ投手を十分に育てることができていなかった。藤川の復活(2019年)や、ジョンソン(19年)、スアレス(20、21年)ら強力な助っ人投手のおかげでこれまでは何とかやってこれたが、今になってその問題点が表に出る形になった」と指摘する。

 だが、この逆境は今まで出番に恵まれなかった若手救援陣にとっては大きなチャンスだ。この日の6回無死一、二塁から2番手として登板した斎藤は開幕戦の悔しさを晴らす3者三振の好火消しを披露。矢野監督も若い救援陣を「戦いながら鍛える」意向を明確にする。3連敗を喫したとはいえ、シーズンはまだ140試合も残っている。ここからの立て直しに期待したい。

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