3/4(金) 5:15配信
東スポWeb

中田翔の守備は打点王級≠フ評価だという(東スポWeb)

 ライバル球団は脅威に感じているようだ。巨人入団2年目の中田翔内野手(32)が3日の西武とのオープン戦(東京ドーム)まで対外試合7戦連続安打、1本塁打と絶好調。昨年の悪夢がウソだったかのように完全復活の気配を漂わせている。他球団はバットだけでなく、一塁守備にも警戒しているというのだが、その真意とは――。

 オフに20キロ増量し「ベスト体重」(中田)に戻したことが、今のところ好結果を呼んでいる。3日の西武戦では4回二死走者なしから右前打を放ち、これで今年の対外試合は7戦連続安打。オープン戦に限れば打率4割だ。

 そんな中田に同一リーグのライバル球団関係者は「中田は昨年と比べて守備での動きが見違えるほどいい。守備は打撃と違ってスランプがない。このまま中田が元気なら、あの一塁守備はかなりやっかいになる」と警戒を強めている。

 2日の西武戦では7回無死一塁の場面で、栗山の安打性の当たりを横っ飛びでキャッチ。俊敏な動きで二塁へ送球すると素早く一塁に戻り、併殺に仕留めた。

「普通の一塁手なら二塁アウトだけで終わるケース。送球後、素早く戻って併殺にできたのは中田だからこそ。ショートバウンド送球の処理も抜群にうまい。投手の失点を確実に防いでいるし、1試合で1打点分ぐらいの価値はある」(同前)。シーズン換算なら「143打点」の打点王級℃逕との評価だ。

 中田はこの日も3回、先頭・源田の高いバウンドの当たりを垂直ジャンプで好捕。5回一死では遊撃・坂本のショートバウンド送球を難なく処理してみせた。

 かつては川上哲治、王貞治、中畑清らが堅守を誇った巨人の一塁も、ここ数年は固定できていない。過去5年間で阿部、岡本和、大城、中島、ウィーラー、スモークらが守ったものの、一塁手部門でのゴールデン・グラブ(GG)賞は2013年のロペスが最後だ。

 中田は日本ハム時代に一塁手として4度(15、16、18、20年)のGG賞に輝き「普段から投手や内野手をできるだけカバーしたいと思っています。これからも守備でもチームに貢献できるように頑張ります」と守備への熱い思いも明かしている。

 もちろん中田が万全の状態でシーズンを完走できれば14、16、20年に続く4度目の「打点王」も夢ではない。爆弾である腰の状態も今のところは問題なし。中田が一塁手でGG賞を獲得できるようなら、巨人のリーグV奪還、10年ぶり日本一もグッと近づきそうだ。

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