今年度の全国高校サッカー選手権に出場した尚志高(福島)DFチェイス・アンリ(17)の、ドイツ1部シュツットガルト入りが最有力になったことが20日、分かった。複数の関係者が明かしたもの。国際移籍が可能となるチェイスの18歳の誕生日を迎えてから正式サインの方向で、今夏からの選手登録になる見込みという。

 元軍人の米国人の父と日本人の母を持つチェイスは、1メートル87の上背を誇るセンターバック。昨年10月には2世代上のU―22日本代表に飛び級招集され、今年1月の国内組限定で行われたA代表候補合宿にもトレーニングパートナーとして参加した。日本代表の森保一監督も「ここに来てもらっていることは将来のA代表入りの可能性もあるということ」と期待を寄せている。

 現在ブンデス2部降格圏の17位と苦しんでいるシュツットガルトには、日本代表MF遠藤航とDF伊藤洋輝が在籍。AZとアヤックスも熱視線を送る中、日本人の実力を高く評価するクラブはいち早く育成費の満額支払い意思を示して獲得に本腰を入れていた。

 すでに獲得に動いていたJ複数クラブには断りの連絡済み。今冬開催されるカタールW杯の“秘密兵器”にもなり得る逸材は海外で揉まれ、世界的なセンターバックへの第一歩を踏み出す。

 ◇チェイス・アンリ 2004年(平16)3月24日生まれの17歳。日本で生まれて米国で育ち、中学1年で神奈川に移住。部活でサッカーを始め、FC湘南ジュニアユースを経て19年に尚志高に入学。20年にはU―17日本代表に招集された。元日本代表DF内田篤人氏から「とんでもない“化け物”」と称されている。1メートル87、80キロ。利き足は右。

スポニチ 2/21(月) 4:00
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