えんとつ町のプペル

2022/02/18 11:30

筆者:藤原三星

 独自のエンターテイメント感性で、常に話題を発信し続ける男、西野亮廣(41)。絵本やビジネス書を手掛けるだけでなく、有料オンラインサロンや映画製作でも大成功。いつしか吉本興業も華麗に退社し、キングコングの屋号は残したまま今はNF(非代替性トークン)やメタバース(仮想空間)などで新たなビジネスを模索しているようだ。

 しかし、実は西野のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の勢いに陰りが見え始めている。
2016年に開設されたオンラインサロンは、西野と一緒に町づくりをしたり、いろんなビジネスを一緒に考案したいという意識高い系の人々が殺到し、最盛期には会員数が7万4000人もいた。
しかし、最近では会員数が減り始め、現在は約4万人にまで落ち込んでいる。自身のYouTubeチャンネルも、数百万〜数十万回あった再生回数が激減。今年に入ってからは、1万回に届かないものも少なくない。

 週刊誌の芸能担当記者はその原因についてこう語る。
「やはり西野さんが吉本興業を退社したことが大きいのではないかと思います。というのも、以前から西野さんは『収録中にムカついて帰ってきた』『ナイナイの岡村さんは面白くないってテレビで発言するとオンラインサロンの会員数が増える』など、テレビでキワドいコメントを期待させる戦略で会員数を増やしてきました。
近年はメディア露出を控えていましたが、それでもテレビに出るたびにそんな炎上ワードでバズっていたのは事実です。それが、退社して以降、メディアへの露出がほぼなくなってしまったうえに、キングコングとして漫才の舞台に立つこともできない。
結果的にテレビで西野さんの話題が出ることも激減し、彼が得意とする“炎上商法”が使えなくなったことが、会員数を落としてしまった一因だと思います」

 吉本退社のきっかけと報じられたのは、マネジャーへのパワハラだったが、西野はデビュー以来、毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい芸人だった。放送作家は言う。
https://dot.asahi.com/dot/2022021700063.html?page=1

NEXT
苦戦した「プペル」原作の新作歌舞伎
https://dot.asahi.com/dot/2022021700063.html?page=2