2/19(土) 5:15配信
東スポWeb

日本ハム・清宮(右)は一変するのか(東スポWeb)

 ビッグボスは着実にファイターズへ変革をもたらしているようだ。第5クールへ突入した日本ハムの沖縄・名護キャンプを本紙評論家の前田幸長氏が訪問。新庄剛志監督(50)と久々の対面を果たした。また、侍ジャパンの監督からフロントの重職に就いた稲葉篤紀GM(49)も直撃し、新チームの内情に加え、伸び悩む清宮幸太郎内野手(22)についての本音も聞いた。

【前田幸長・直球勝負】常にアクティブに動き回る。新庄監督を見ながら率直にそう感じた。18日の第5クール初日は時折雨が強まる空模様だったものの、ビッグボスは電動キックボードを駆使しながら室内練習場とブルペンの間を軽快に移動。ブルペンでは3年目左腕・河野の投球練習中に、自ら打席へ入って球質をチェックするなどとにかく積極的だった。

 午前中のブルペン練習が終わり、ランチ前に新庄監督とタイミングよく再会することができた。会話の中で「僕、左ピッチャー得意だったのに、前田さんだけは全然打てなかった。ヒット打った記憶ないですよ。だから顔も見たくなかった」と思わず苦笑いを浮かべられたが、私は「いや、1本は打ってるよ」と言っておいた。現役時代の対戦成績で9打数1安打8三振に抑えていたことも含め、同郷・福岡の後輩との対決はいい思い出だ。

 やっぱり新庄監督には華≠ェある。指揮官が行く先々で場の空気もパッと変わるから、ファイターズの今キャンプのムードは非常にいい。同じく新任の稲葉GMにも、じっくり話を伺ったところ「監督の持つ雰囲気もあって、みんな楽しそうにやっていますよ。シーズンが始まって、チームの負けが続いてしまうようなことがあれば、もちろんこういかないのは分かっています。でも、現状は楽しく明るく。ウチは自由(が持ち味)ですからね」と満足げだった。

 新庄監督が「あっちゃん」と呼んで全幅の信頼を置く稲葉GMはキャンプ中、フロント業務だけでなく、チームに帯同しながら打撃指導も行っているという。自身の現役時代と同じ左打者にのみ助言を与えているといい、清宮も対象となっているようだ。今季でプロ5年目を迎える清宮について、稲葉GMは「やっと今、自分の形が見え始めているみたいです。これまでは前で前で打ちたがっていましたが、今は左の軸足に重心が乗っている。そういう打撃ができつつあると思っています」と覚醒に太鼓判を押していた。

 日本ハムにとって今季躍進のカギを握るのは清宮のブレーク=Bビッグボスからの減量指令で随分とスリムになり、稲葉GMからのアドバイスも授かった22歳の大砲候補は、覚醒できるのか。レギュラーが固定されておらず横一線のチーム内において、新庄監督もきっと背番号21に注目していることだろう。(本紙評論家)

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