1/17(月) 20:40
スポーツ報知

ジョコビッチ全仏もアウト? フランスが選手のワクチン接種を義務に

 オーストラリアを国外退去処分になった男子テニス世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、開催中の全豪オープン(OP、メルボルン)に続き、全仏OP(5月22日開幕・パリ)にも出場できない可能性が出てきた。ロイター通信は17日、フランスのスポーツ相がフランス国内に入国するスポーツ選手に対して、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付ける意向を示したと報じた。

 フランス議会は16日に、実質的にワクチン接種を義務化する「ワクチンパス」導入法案を可決。法案可決を受けて、スポーツ相は「ルールはシンプル。ワクチンパスが導入されれば、プロのスポーツ選手、観客ら全てに適用される。全仏もそうだ。状況がより好転することを望んではいるが、免除はない」と断言した。フランスでは23年ラグビーW杯、24年パリ五輪と国際的ビッグイベントが予定されており、影響は広がりそうだ。

 ワクチン未接種のジョコビッチは、接種が義務付けられているオーストラリアの入国を巡って2度の法廷闘争を経てワクチン取り消しが決定し、国外退去処分を受けた。法律では国外退去処分を受けて以降3年間は、特定の状況を除きビザ発給が受けられないと定められているが、来年以降の全豪には出場できる可能性が出てきた。

 オーストラリアのモリソン首相は17日、地元ラジオ局のインタビューで「適切な状況であれば復帰の機会はあるし、その時に検討されるだろう」と話した。現在は入国に新型コロナウイルスのワクチン接種が義務。接種が「検討」の前提にはなるが、“恩赦”の余地は残されている。

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