球界のオフシーズンの話題で独走中の日本ハム・新庄剛志新監督(49)。奇想天外なプランをぶち上げ続けているが、ダシに使われっ放しの古巣阪神には面白くないと感じる向きもあるようだ。

 新庄監督が視察に訪れた9日の新人合同自主トレ初日は、報道陣が殺到して12台以上のテレビカメラが一挙手一投足を追ったが、BIGBOSSが不在の翌10日は一転。カメラは地元北海道の民放局の3台のみで、ルーキーたちがさっそく現金なマスコミの洗礼を浴びる2日目となった。

 2月1日に迫った春季キャンプインに向け、新庄監督は初日は2軍の練習を主に見ると明言。報道陣も2軍キャンプ地の沖縄・国頭に集中するとみられ、今度は1軍の選手たちがマスコミの現金さを思い知ることになりそうだ。

 さらに報道が過熱しそうなのが、8日に予定される初の対外試合。相手は古巣阪神だ。新庄監督は「相手の良さ悪さもわかるでしょう」として、敵将の矢野燿大監督(53)と入れ替わり、初陣で阪神を指揮する仰天プランをぶち上げた。

 こうした話題づくりはお手の物。特にプロ入りから10年間プレーした阪神の影響力の大きさは熟知しており、今オフも古巣を絡ませた衝撃発言を連発している。昨年末にも日本ハムOBの岩本勉氏(50)の公式動画チャンネルに登場し、不振が続く阪神・藤浪晋太郎投手(27)について「俺のところに来たらもう化ける」「使わないんだったらくださいよ」と獲得を熱望し、野球ファンの反響を呼んだ。

 ただ、当事者である阪神の球団関係者の心中は穏やかではない。話題が少ないオフならではのリップサービス込みと承知はしているが、「他球団への選手へのラブコールはかなり踏み込んだ発言でしょ」と不快感をあらわに。監督交換プランについても、「キャンプ中の貴重な実戦をパフォーマンスに使われたら、こっちはたまったもんじゃない」とバッサリ。BIGBOSSの新鮮さには太刀打ちできないが、矢野監督が発信する話題でもオフを盛り上げたいところだ。

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