来季残留が決まった楽天・田中将大投手(33)が4日、楽天生命でのファン感謝祭に参加し、22年の巻き返しを誓った。3日に残留が発表された右腕は「これ以上ないくらい悔しい思いをした」と明かした上で、「でもシーズンが進むにつれて手応えを感じた部分はあった。さらにいいところから迎えられるように」と日本復帰2年目へ決意を新たにした。

 昨オフに今季からの2年契約を結んだ中、メジャー復帰の選択肢を持つために盛り込またオプトアウト(契約見直し)を行使せずに残留。「MLBのロックアウトが、というのは関係ない。日本でプレーしたい気持ちだけでした。気持ちは決まっていた」と言い切った。

今季は防御率3・01を記録したが、4勝9敗。「こんなに苦しんだシーズンはNPB、MLB両方でプレーしていてもなかった。つらかった、しんどかった」と赤裸々な思いも語った。

 石井GM兼監督は「(残留は)特別驚くことはなかった。やられたらやり返すところは一番持っている選手なので」とうなずいた。この日はファンにも生報告した背番号18。「来季こそは、一番高いところまでみんなでいけるように頑張りたい」と宣言した