レスリングの五輪代表で、RIZINにも参戦した格闘家の宮田和幸氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。大きな話題となった「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」(ABEMA)について振り返り、「素人はプロ格闘家に絶対に勝てない!」と断言している。

 格闘技界にとどまらず、大きな注目を浴びた朝倉の1000万企画。3人の挑戦者をわずか96秒で“KO”するなど強さを示したが、視聴者からは賛否両論の意見が集まっていた。

 宮田氏はまず、「素人がなんでプロ格闘家に勝てるか、結論から言うと絶対勝てない!」と断言。「1、2試合目は素人でしょ。3人目はモハン・ドラゴン。あれは凄かった。打撃のスペシャリスト。1、2試合目は勝てて当たり前。3試合目でびっくりしたのは、打撃で(朝倉が)一方的に勝てちゃったので」と振り返った。

 なぜ素人は勝てないのか。「色々な意見があると思います」と前置きしつつ、「プロと素人の決定的な違い。野球やバスケットボールなどは、経験している人が多いと思うのですが、けんかって少し強いと勘違いしちゃう人が多い。(今回の企画でもオーディションに参加していた)ラグビー選手とか、体格の大きい人が外れたと言っている人もいるけど、プロ対素人の場合は関係ない。力が強いとか、ラグビーはうまいでしょうけど、格闘技の練習はしていないわけだから」と持論を展開する。

 また宮田氏は、「モハン・ドラゴンより強い人はほかの種目にはいない。誰とやっても一緒」と続ける。元ラグビー選手や、元力士がオーディションに参加していたが、朝倉相手に勝ち目はなかったと言う。

 宮田氏自身の経験もある。「ぼくは普段70キロくらいで、五輪に出たのは63キロ級。120キロ級のチャンピオンクラスも後輩にいて、スパーやったけど、スタンドだけだと負けなかった。倒し合いみたいなものだと、体重差はあんまり関係ない。日本人だと60〜70、80キロくらいまでが一番多い。一番激戦の階級なので、その辺のトップの選手は体重差関係ないかな」。体重差があったとしても、素人がプロに勝つのは難しいと強調する。

「けんかとかは体がデカいと強いとか言われてるんだけど、毎日、投げたり、相手を投げたり、決めたり、殴ったり、職人なんですよね」。さらに例えとして、「画家より、素人のほうが絵がうまいことはない」と続けた。

 常にその世界に身を置くものと、素人には大きな差があると力説。「(プロの格闘家は)当たり前に強いんですよね。僕もレスリングのオリンピック選手からすぐに総合格闘技に転向して、打撃は全然見えなかった。グラウンドもすぐ極められたり、勝てなかったです。レスリングの選手でもそんなもの。ラグビー選手とかは相手にならないですよね」と話している。

 そして「格闘家はみんな思っていると思います」と締めくくった。

11/25(木) 22:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2a53bef8bf327bd0c2758a8a9629f4aba5092f3

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