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大谷翔平が米国版「国民栄誉賞」候補に! バイデン大統領の人気取りに利用されないか


 エンゼルス・大谷翔平(27)が史上19人目の満票で選出されたア・リーグMVPに続いて最高の栄誉を手にする可能性がある。

 今季は投打のリアル二刀流として1918年にベーブ・ルースが達成した「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」を103年ぶりに掘り起こし、全米を魅了した。昨年来のコロナ禍で沈みがちな米国民に希望を与え、ユニホームの売り上げは球団最高を更新して30球団トップを記録するなど、MLBのビジネスにも貢献した。

 大谷は米国社会に多大な影響を及ぼしただけに、米政府が、米国版の国民栄誉賞に相当する「大統領自由勲章」の授与を検討していると複数の米メディアが伝えているのだ。

「大統領自由勲章は米国の国益や安全、世界平和の推進、文化活動などにおいて特に称賛に値する貢献を行った個人に与えられます。これまでジョン・F・ケネディやヨハネ・パウロ2世、トム・ハンクスらの政治家、宗教家、俳優など、生前か死後か、米国民か外国人かを問わず、世界的に名を知られた人々が幅広く受章しています。大リーグからもベーブ・ルースやテッド・ウィリアムズ、ジャッキー・ロビンソンら、球史に名を残す大選手たちが栄誉に浴しています」(野球文化学会会長、名城大准教授・鈴村裕輔氏)

 これまで同章を授与された日本人は皆無。イチロー(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が2019年に引退した際、ドナルド・トランプ大統領(当時)が人気取りのため、日本の安打製造機を選出すると噂されたことがあった。

「大谷が現在のジョー・バイデン大統領から即、表彰されることはないとみられます。現役選手の功績は大リーグ機構から表彰されるからです。もちろん、大谷は米国で特に称賛に値する実績を残しただけに、将来的には大統領から勲章を授与される可能性は十分にあります。今後、日米関係が悪化した際、関係改善のカード、時の政権のイメージアップや人気取りに利用されることも考えられます。その時の大統領がアジア系住民からの支持率が低い場合、大谷は人気取りの切り札に使われるかもしれません」(鈴村氏)

 大谷は米政権に悪用されかねない。