FC東京が来季新監督としてJ2新潟を現在率いるアルベルト・プッチ・オルトネダ監督(53)の招聘(しょうへい)に動いていることが20日、明らかとなった。複数の関係者によると、来季からFC東京の経営権を取得する見込みのIT大手「ミクシィ」の意向も反映されているという。

【写真】J2新潟のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督
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 アルベルト監督はスペインの名門バルセロナで若手育成に携わり、久保建英(20)=現マジョルカ=やアンス・ファティ(19)らを発掘。その後はガボン、アンゴラ、米国などを渡り歩き、2020年から新潟で指揮を執ってきた。

 トップチーム初采配となった新潟では、ボールを保持しながら主導権を握る“ポジショナルプレー”を確立。4―2―3―1システムをベースに、即時奪回で常に敵陣で試合を進める強度の高いサッカーを浸透させた。2年目の今季は開幕から13戦無敗で首位争いを演じてきたが、徐々に対戦相手に対策を講じられて昇格争いから一歩後退。既に5試合を残してJ1昇格が消滅したが、新潟は来季続投を要請している。

 一方で、来季新体制となるFC東京も、その手腕を高く評価して白羽の矢を立てたという。FC東京はこの日、徳島に0―2で2戦連続の完封負け。長谷川健太監督(56)の辞任を受け、10日に就任した森下申一監督(60)の初陣を飾ることができなかった。来季に向けチームの立て直しは急務。招聘が実現すれば、クラブ初のスペイン人監督に“改革元年”を託すことになりそうだ。

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 ▼アルベルト・プッチ・オルトネダ 1968年4月15日生まれ、スペイン・カタルーニャ州出身の53歳。2003年にスペインの名門バルセロナに入り、スカウト、アカデミーコーチ、アカデミーダイレクターを歴任。その後、ガボン協会テクニカルダイレクターなどを務め、18、19年は米MLSニューヨーク・シティーのヘッドコーチ。20年からJ2新潟監督。

中日スポーツ 11/20(土) 23:01
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