教頭先生が58歳でカープ球団職員に転身! 夢を追い広島へ「全力尽くしたい」 高校で教えた統計学を生かし掲げる2つの目標:
https://www.fnn.jp/articles/-/259804

2021年10月31日 日曜 午後4:00

カープの球団スタッフになるため、夢を追って佐賀県から広島県にやって来た男性がいる。58歳での転身、異例の経歴の持ち主の熱い思いに迫る。

大ファンの球団 受かると思わず応募

カープの編成部で働く土井一生さん(58)。どんな仕事を担当しているのか?

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
投球も打球も、今は科学的な視点でいろんな計測がされている。戦術や育成に生かせるようなデータとして整理しています

試合や練習で得られた様々なデータを分析する仕事に携わっている。

――いつからカープで働いている?

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
2021年の9月から来たので、まだ1カ月ちょっと

――それまでは何の仕事を?

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
それまでは佐賀県の県立高校で教頭の仕事をしていました

実は土井さん、前職は高校の教頭先生。佐賀県で36年間、教員生活を送り、58歳でカープの職員に転職した。

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
夢のようです。カープで仕事ができるなんて、50過ぎまで思ったこともなかったので

子どものころから熱烈なカープファンだった土井さん。転身のきっかけは、インターネットで見つけたカープの求人だった。

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
60が間近になって、定年後には新しい自分に挑戦できたらとは漠然と考えていましたが…。応募だけしてみて、それだけでもカープに関わったような気になれたし、とても受かるとは思わなくて応募したんですが

高校では、数学や電気科の教員として統計学を使ってきた。そのキャリアがプロ野球のデータ分析に生かせると、カープの職員に採用されたという。

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
生徒には「みんなの夢の到達を見届けたいと思っていたけど…」という話をしました。本当に申し訳ないけど、先生も自分の夢を追わさせてもらうことにしたという、謝罪のようなあいさつを最後にしたんです

少年時代、夢中になったテレビ番組
夢を追って佐賀から広島へやって来た土井さん。その原点となったのが…。

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
「プロ野球ニュース」が、確か自分の中学生ぐらいの時に始まった。眠い目をこすりながらも必ず見て。そこで初めて結果を知るので、ドキドキしながら見ていました。メインキャスターの佐々木信也さんが、「それではテレビ新広島の神田さん」て呼び掛けがあったときにキター! って。

長く見ているうちに少し予想が立ってきたのは、森永勝也さんの表情が違うんです。勝ってた試合はもう喜びが表情に出ていて、そのあたりがわかるようになりました。「プロ野球ニュース」が、私がカープファンであることをつないでくれた

カープを応援し続けて50年という土井さんに好きなカープ選手を尋ねると、教師ならではの答えが返ってきた。

広島東洋カープ 編成部・土井一生さん:
守備固めで出てくる三好選手や上本選手とか、サブで活躍している人。そういう人たちに思わず目を向けたくなる。勉強にしても部活にしても、トップでいられる人間とそうでない人間がいて、そうでない人間がいかに頑張っているかというところには、教師としては絶対目を向けたくなる。そういう子たちの生き方はすごく注目したし、何かしてあげたいという気持ちも強くあったので

「自分の人生を歩んで」妻や同僚も応援

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。