2021.10.20

特撮ヒーローの主題歌は、一度聴いてインプットできるくらいの憶えやすさと歌いやすさが重要。たとえば、子供の頃に「なんか変な歌」と思いつつ口ずさんだ、“擬音”が印象的な歌ってありましたよね?




歌詞が読めなくても、擬音だったらみんな歌える!

 かつて、特撮ヒーローものの人気の裏側には、子供たちが思わず口ずさむオープニング・エンディングソングの存在がありました。その中でも、やけに擬音が印象に残る歌がありませんでしたか? 「あの擬音は何だろう?意味あるのかな?」そう思ったかもしれません。そこで今回は“擬音”が耳にこびりつく特撮ソング4選を掘り下げて紹介します。






●『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975〜77)  エンディング曲「秘密戦隊ゴレンジャー」の擬音「バンバラ バンバンバン」

『秘密戦隊ゴレンジャー』主題歌レコード(コロムビアレコード)
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「スーパー戦隊シリーズ」の第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』のED曲で、独特な擬音使いの代表格といえる曲です。冒頭部分はいきなり「バンバラバンバンバン バンバラバンバンバン バンバラバンバン バンバラバンバン バンバラバンバンバン」と、クセの強い擬音が連続しています。

 作曲はアニメ・特撮ソングの巨匠・渡辺宙明先生。この曲には次のようなエピソードがあります。

 曲ができあがった後、レコード会社から「冒頭部分をもっと面白くできないか?」と相談されたのです。歌詞はもうできているので困った末に、ジャズでおなじみの「ドゥビドゥビ」「パヤパヤ」と意味のない音節を発音して歌うスキャットが浮かんで、あの“バンバラバンバンバン”をという擬音付け足したそうです。これがチビっ子たちの耳にこびりつき、みんな「バンバラバンバンバン」と歌うように。OPよりも有名なED曲になったと言われています。

 ここでちょっと驚く発見が。数十年ぶりにレコードの歌詞カードを見てみると、なんとOP曲「進めゴレンジャー」の冒頭にも…「バンバラ バンバンバンバンバラ バンバンバン……」と書いてありました。ただ、曲を聴いても、この「バンバラ バンバンバン」は歌われていません。この歌詞カードのみの擬音は謎です。






●『円盤戦争バンキッド』(1976〜77)オープニング曲『駆けろバンキッド』の「バンバン!バンバン!バババエンバンババンバン!」

当時のUFOブームから制作されたヒーロー『円盤戦争バンキッド』(東宝レコード)
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 続いては、少しマニアックなヒーロー特撮『円盤戦争バンキッド』のオープニング曲です。「バンバン!バンバン! バババエンバンババンバン!」と始まるこの曲の歌詞はヒーローの名前にひっかけた語呂遊びで、「ジャンジャンジャンジャン ジャンボーグ!」と歌う『ジャンボーグA』も同じ感じでした。商品名を歌うCMソングにもよくあるテクニックですね。この「駆けろバンキッド」は疾走感がある速いテンポで歌いやすく、子供たちに人気でした。







●『宇宙刑事シャリバン』(1983〜84)挿入曲「SON OF SUN 〜太陽の息子〜」の「ダイババダダ ダイババダダ」

●『超人バロム・1』(1972) オープニング曲「ぼくらのバロム・1」の「ブロロロブロロロブロロロロ〜〜〜!」
     ===== 後略 =====
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