現地時間11月29日に発表される仏誌『France Football』が主催するバロンドール候補のなかで、元フランス代表DFパトリス・エブラは「うんざり」している候補者がいるようだ。

 欧州メディア『Eurosport』によれば、ユナイテッドのレジェンドOBであるエブラは、同胞の後輩や、そのチームメイトが獲得するべきだと考えているという。

 バロンドールの候補者には、リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)、クリスチアーノ・ロナウド(マンチェスター・U)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)らの名前が挙がっており、有力候補者だとみられている。だが、こうしたスター選手に対して、特にメッシに対して、エブラは「ふさわしくないと思う」とコメントしたという。

「去年、彼は何を獲得したんだ? 確かに、コパ・アメリカでは戴冠した。だが、バルセロナでは何をしたんだ」
 
 そして、本当にふさわしい選手として、プレミアリーグのチェルシーに所属する2名の名前を挙げている。

「チェルシーのエヌゴロ・カンテとジョルジーニョ以外にふさわしい人物がいるか? 昨年の功績でふさわしいのは彼らのみだ。有力候補だか何だか知らないが、メッシに(バロンドールを)与えるのはいい加減うんざりだ」

 メッシは、アルゼンチンを1993年以来となるコパ・アメリカ制覇に導き、大会最優秀選手賞を受賞した。また、バルセロナではラ・リーガの得点王、コパ・デル・レイの戴冠に貢献している。一方、カンテとジョルジーニョはチェルシーの昨季チャンピオンズ・リーグ優勝を成し遂げた際に主力として活躍。さらに、ジョルジーニョはイタリアのEURO2020制覇にも貢献している。

 果たして6回のバロンドール受賞を果たしたメッシが再び栄誉を手にするのか、それともエブラの挙げたような別の選手が輝くのか。11月29日の発表は、世界中のフットボールファンの注目を集めそうだ。

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