https://www.sankei.com/article/20210930-IIVFSRP66ZNGDMPTQ7BDXID534/

読売新聞東京本社で社会部に所属していた元記者の男性社員(32)=現・人事部付=が週刊誌の女性記者らに取材情報を漏洩(ろうえい)していた問題で、読売新聞グループ本社は30日、元記者を懲戒解雇処分にすると発表した。

あわせて、前社会部長を出勤停止10日とするなど、上司2人も懲戒処分とした。

同社によると、元記者は昨年8〜12月、週刊誌の女性記者ら3人に、自身や同僚記者が取材で得た情報などを計11回にわたり漏らしていた。司法記者クラブに所属していた8月下旬には、週刊誌の女性記者に検察庁内部の人事異動が分かる複数の名簿をメールで送信した。

女性記者とは7〜9月に少なくとも7回飲食し、不適切な関係を迫っていた。同社の調査に対し、元記者は「深い仲になりたいという下心があった」と説明したという。元記者はほかにも、テレビ局の女性記者に10月、東京地検などの捜索情報をLINEで伝えるなどしていた。

同社の前木理一郎編集局長は「悪質な行為で取材先の信頼を裏切り、報道機関としての信用を損ねたことをおわびします。再発防止に全力で取り組みます」と文書でコメントした。