その瞬間、バットを投げて苦笑いを浮かべた。

日本時間23日の対アストロズ戦。5―5の同点で迎えた延長十回無死二塁、エンゼルスが一打サヨナラのチャンスを迎えた場面で、大谷翔平(27)が打席に入った。

本拠地のファンはサヨナラ弾を期待、一気にヒートアップしたものの、声援は一瞬にしてブーイングに変わった。2ボールとなったところで、アストロズベンチのベーカー監督が敬遠を指示したからだ。

大谷は苦笑いでバットをくるっと回すと、ゆっくり一塁に向かった。

2点リードの七回2死二塁でも申告敬遠で歩かされ、この日は2打席連続敬遠を含む自身最多の1試合4四球。本塁打は45本のままで、ライバルのゲレロ(ブルージェイズ)とペレス(ロイヤルズ)を1本差で追う状況に変化はなかった。

大谷の15敬遠は2位のクルーズ(レイズ)らに5個差をつけてア・リーグでダントツ。エンゼルスは結局、延長十二回、アストロズに敗れて6連敗を喫したように、対戦相手が大谷との勝負を避ける最大の理由は、大谷以外に怖い打者がいないからだ。エンゼルスの主砲であるトラウト(30)とレンドン(31)の2人が故障で長期離脱中。

大谷ひとりをマークすれば勝つ確率が上がる状況だけに、プレーオフを狙うチームがレギュラーシーズン終盤のこの時期、勝利を優先するのは当然といえば当然。しかしながら、大谷が勝負してもらえない理由はそれだけか。(以下省略)
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ソース/日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/295119