日本人で初めて中学卒業から直接、MLB球団と契約した結城海斗投手(19)が現役を引退していたことが23日、分かった。ロイヤルズ傘下のマイナー(ルーキーリーグ)に所属したが、6月に自由契約となっていた。関係者によれば右肘を痛めたことが理由で、現在は会社員として活躍中という。

16歳だった18年7月に結城は「(日本の高校で)甲子園(を目指す)よりアメリカで野球をしたい」と渡米。当時188センチ、73キロの最速144キロ右腕は7年のマイナー契約を結び、チーム関係者から「ネクスト・ダルビッシュになれる」と期待された。だが、公式戦での登板は1度もなかった。関係者は「(自由契約の前は)投げても力が入らず(球速が)120キロ前後ぐらい。本人も自信をなくしていた。やれることは可能な限りやった」と逸材の引退を惜しんだ。

報知新聞社24日 4時0分
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