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「幼虫を食え」凄惨を極めた、刑務所内のいじめ
ーーもちろん、意地悪というかいじめもあるわけですよね。

後藤 はい。いじめは“ひっつき”と呼ばれていて、トイレ用のブラシで歯を磨けとか、施設内の除草作業で見つけたカブトムシの幼虫を食べろとか、部屋長の精液を掛けたご飯を食べろとか、本当にあるんですよ。

 刑務官って、何分に1回は巡視しなきゃいけないという規則があるんですけど、あまり守られていない。そうやって刑務官が見ていないすきを狙って“ひっつき”をやるんです。僕も“水飲み”をやらされました。ヤカンに入った水をひたすら飲まされるんですよ。

ーートイレには行かせてもらえるんですか。漏らしちゃったり、吐いたりする気が。

後藤 行かせてもらえますけど、刑務所って室内の壁がコンクリートむき出しなんですよ。だから、夏は凄まじい暑さだし、冬はものすごく寒くて室内の温度が3度とかなんです。耳はしもやけになって血まみれになっちゃうし、腕も真紫になってクリームパンみたいに腫れちゃう。

 そういう真冬の環境でやらされて、水を飲めば飲むほど体がどんどん冷えていくし、そんなに飲めないから便器で吐いて。そのうちに震えが止まらなくなって、唇も紫になっちゃって大変でした。
★抜粋
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/20773855/