https://news.yahoo.co.jp/articles/af300b374a67b0e6c2ebbe601cc509c5e13fe6e2?tokyo2020

東京オリンピック(五輪)ソフトボールで4位となったメキシコ代表チームが29日、選手村のごみ箱にユニホームを捨てていたことが明らかになり、物議を醸している。

透明のごみ袋に入って捨てられていたユニホームを見つけた女子ボクシングのメキシコ代表ブリアンダタマラ・クルスサンドバルが、自身のツイッターに写真を投稿したことで拡散され、メキシコオリンピック委員会が「とても怒っている」とのコメントを発表する事態になっている。

米スポーツ専門局ESPNによると、ユニホームのほかにも開会式で着用した公式ユニホームやスニーカーなども一緒に捨てられていたという。

ユニホームはメキシコの国旗の色である緑白赤を使い、国旗もあしらわれている。発見したクルスサンドバルは、「長年の努力、犠牲、涙を表しています。すべてのメキシコの選手がこのユニホームを着ることを熱望している。残念なことにメキシコのソフトボールチームは選手村のごみ箱に置き去りにした」とツイートしていた。

オリンピック委員会のカルロス・パディージャ会長は、「選手村のベッドカバーを記念に持ち帰るために、ユニホームをごみ箱など不適切な場所に置き去ったことは残念だ」と同局にコメント。ソフトボール連盟と連絡を取り、この問題について議論するつもりだとし、関わった選手の懲戒処分も示唆した。

ソフトボール連盟はその後、ソフトボール代表選手はバッドやグローブ、キャッチャー防具など道具が多く、(その他の)荷物を入れるスペースを空けるためにしたことだったと選手を擁護。「グローブ1組を詰めるよりも大変だ」とクルスサンドバルを皮肉り、「単純に荷物が多かったためだ」と反論した。一方で、機内持ち込みの手荷物にすることもできたため、オリンピック委員会から懲戒処分や法的制裁を科せられる可能性があるとの認識を示した。

メキシコは27日に3位決定戦でカナダと対決し、2−3で敗れて4位に終わった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

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