7/25(日) 8:51
スポーツ報知

青木理氏、生放送で東京五輪開会式は「がっかりした」
青木理氏
 ジャーナリストの青木理氏が25日、コメンテーターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)にスタジオ生出演した。

 番組では、23日の開会式、柔道男子60キロ級で高藤直寿が金メダルを獲得したことなど東京五輪について報道した。

 青木氏は開会式を「僕は、がっかりした」と振り返り「シンプルと言えばシンプルなんだけど今、日本が何をメッセージとして発したいのか。多様性と調和って書いてあるけど、開会式自体では、そうだったのかもしれないけど、その他の1週間で起きたことを考えると、とても多様性と調和とは言いがたいというのが現実としてはあった」と指摘した。

 さらに「振り返って見ると、なぜ2020年に東京にオリンピックを呼ぶのかという理念がそもそも本当に薄かった。あえて言えば1964年へのノスタルジーみたいのもの。よかった時代をもう一度みたいな程度のもので、そのために例えば復興とかコンパクト五輪とか言ったんだけど。今やそんなものは跡形もなくなっちゃって。エンブレムの盗用、贈賄疑惑もありましたけど、例えば組織委員会のトップが女性に対するあからさまな蔑視で辞めてしまう。障害者に対する犯罪的ないじめが発覚してお辞めになる。それからユダヤとか歴史認識に関する恐るべき無理解が次々に出てきてしまった。これに関していうと多様性と調和が今の日本の現状が残念ながら表沙汰になった気はします。コロナの中の強行も含めて今の日本の状況を表している」と指摘した。

 続けて「五輪が無事に終わってもこの問題は消えてなくなるわけではありませんので、五輪の後もこういう人権意識、歴史認識をきちんと問い直して、世界に通用するような歴史認識、時代認識、人権感覚を取り戻さないと、ちょっと取り返しのつかないことになるんじゃないかなというような危機意識を感じる1週間でした」とコメントしていた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/0944a0cb196efc3d6551f72d4b179f8d2f2ef546