ホスト国撃破に向け、メキシコの守護神が燃えている。

 7月22日、東京オリンピック・男子サッカー競技のグループリーグが開幕。グループAのメキシコは、メダル候補にも挙げられているフランスと対戦し、4-1と快勝を収めた。

 この一戦で小さくない貢献を果たしたのが、オーバーエイジ枠で参戦しているベテランGKギジェルモ・オチョアだった。

19歳の初招集からメキシコ代表で114キャップを数える重鎮GKは、クレバーなプレーで援護し続けた。28分にアンドレ=ピエール・ジニャク、
30分にアルノー・ノルダンが放ったシュートには、横っ飛びのセービングで応対。その存在感は、フランスに対して主導権を握ったチームにあって決して小さくはなかった。

 69分に惜しくもPKで失点は喫したが、ワールドカップ4大会で連続出場を果たした重鎮は、最後まで集中力を保ち続け、母国の快勝に貢献したのだった。

試合後、メキシコ・メディア『Medio Tiempo』に「団結することが結果を出すための基本になる。それが僕らのやり方でもある」と語ったオチョアは、
「今の僕たちはフィジカル的な準備も整っている」と強敵撃破の主因を口にしている。

「こうしてマイクの前では何とでも言えるけど、やっぱりピッチで表現するのが重要だ。何よりもメキシコ人はハードワークをするファイターだからね。
このフランス戦ではそれが果たせたと思う。とても暑かったけど、出来るだけ早く気候に適応するために何日も前から日本に到着していたし、それがとてもうまく機能した」

さらに「ピッチ上で戦う準備ができている。それが大事なこと」と強調したオチョア。一方で25日に対戦を控えている日本への警戒は怠らなかった。

「今の僕らはメンタル的に強い。だけど、日本はホスト国だし、難しいチームだと思う。激しい試合になるだろうね。少し前にA代表だけど、僕たちは日本とオーストリアで対戦している。
その時には、とてもテクニカルなチームだったと感じた。今回のチームの何人かは知っているし、日本は簡単には勝たせてくれないだろうね」

昨年11月にオーストリアで対戦した際には、幾度となくファインセーブを披露していたオチョア。この百戦錬磨の守護神が、
ふたたび森保ジャパンの脅威となれば、
早々にグループ突破を決めたい日本にとっては厄介な展開となりそうだ。

https://thedigestweb.com/football/detail/id=44155
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