6/26(土) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL

(「水溜りボンド」チャンネルから)

 緊急事態宣言下の18日、人気YouTuber・あやなんの誕生日会が開催され、最大手「UUUM(東証マザーズ)」をはじめとする複数のMCN(マルチチャンネルネットワーク)所属の、計31名のYouTuberと関係者が、東京・恵比寿にあるYouTuber「水溜りボンド」トミーが経営する飲食店に集結。多くの人が自粛を余儀なくされる中、深夜の乱痴気騒ぎを繰り広げたと、文春オンラインが報じた。

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 主賓のあやなん(「しばなんチャンネル」登録者数237万人)や「水溜りボンド」(同415万人)トミーのほか、「ボンボンTV」(同217万人)りっちゃん、まあたそ(同196万人)、「アバンティーズ」(同147万人)そらちぃ、ツリメ……など、参加者の合計チャンネル登録者数は、約2373万に上るという。

■影響力はあってもモラルがない

 YouTubeを見ない人にとって、彼らの何がスゴイのかさっぱりわからないだろうが、今や人気テレビ番組に出演したり、大手企業にスポンサードされるなど、若者への影響力は今どきの芸能人をしのぐという。誕生日会に参加していた水溜りボンドやアバンティーズは、東京2020オリンピックの日本コカ・コーラのアンバサダーを務めるほど。

「比較的短い期間で人気を獲得し、大金を得て成り上がったことで、中には勘違いしているYouTuberも少なくありません。今回の一件ではっきりしたのは、同じUUUMに所属しているYouTuberでも、今回の会合に参加していないヒカキンさんなど、自分を律することができる一流と、それ以外にはっきり分かれたということでしょう」(芸能プロダクション関係者)

 今回、会合に参加したYouTuberの多くが所属するUUUMは、次のコメントを発表。

<医療関係者をはじめとした多くの皆さまが新型コロナの収束に向け努力してくださっている中、また、全国の皆さまが感染防止のために努力されている中で、クリエイターの行いに心を傷めた方々や、ご不快に感じられた方々がいらっしゃることと存じます。このたびの当社クリエイターの行動につきまして、深くお詫び申しあげます>

■タイアップを控えるスポンサーも

 さらに、<当社は、参加したクリエイターへの厳重注意を行いました。また、全専属クリエイターに向け、感染予防対策および責任ある行動について、引き続き指導してまいります>と釈明するが、今回、YouTuberのみならず、彼らのマネージャーも参加していたことが判明。そのため、誕生日会が行われることを会社側は事前に把握していたのでという指摘も。

「一昨年ごろからUUUMをはじめとする事務所から、人気YouTuberの退所が相次いでいます。YouTuberにとって、配信で得られる広告収入から徴収される20%ほどのマネジメント料が、事務所から受けられるさまざまなサポートに見合っていないというのが、主な理由のようです。こうした不祥事が頻繁に発生し、行儀の悪さが一般に知られるようになれば、配信による広告収入に次ぐ収益源であるタイアップなどの企業案件にも影響が出てくるでしょう」(前出・芸能プロダクション関係者)

 水溜りボンドらがアンバサダーを務める日本コカ・コーラは、「不適切な行為であり、大変遺憾」とコメント。
 
 誕生日会に参加した多くのYouTuberが謝罪動画を配信したが、自らの店での騒動に責任を感じてか、水溜りボンドのトミーは活動休止を発表。所属YouTuberのマネジメントがおざなりになれば、事務所の存在意義がますます薄れていくことになるだろう。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/93255235b8f6330a6c5d1d16e33aec4b2264679a