MLB公式サイトが特集、大谷とゲレーロJr.が「フロントランナー」

 投打での躍動が止まらないエンゼルスの大谷翔平投手。16日(日本時間17日)のアスレチックス戦で2試合連発となる19号特大弾を放ったかと思えば、17日(同18日)の本拠地タイガース戦では「2番・投手」で今季10試合目の先発マウンドに上がり、今季3勝目を挙げた。

今シーズンはまだ折り返し地点にも達していないが、二刀流でメジャーリーグを沸かせる大谷にはMVPを期待する声が高まっている。そんな中で、MLB公式サイトは「MVP:ゲレーロJr.かオオタニか」と特集。MLB公式サイトの記者たちが、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手と大谷どちらがMVPに相応しいか“激論”を交わしている。

 MLB公式サイトは「ア・リーグのMVP争いは、とても激しいものとなってきているが、現時点では、たった2人のプレーヤーが現実的なフロントランナーだ。我々がここまで見てきたことが、これから数か月間続くとすれば、MVP争いは、エンゼルスの二刀流ショウヘイ・オオタニと、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.の2人に絞られる」とし、ア・リーグMVPは大谷とゲレーロJr.の一騎打ちだと展望した。

 この2人についてMLB公式サイトの番記者が各々の持論を展開。マーク・フェインサンド記者は「MVPにこれまで何度か投票したことはあるが、これまで、私は、ポストシーズンへの争いに全く関係していなかったチームの選手を選んだことはない」としつつ「オオタニが今シーズンしていることは本当に素晴らしい。彼は明らかなフロントランナーだ」と大谷の輝きを認める。

現時点でのMVPを選ぶならば、MLB記者は「オオタニ」で一致
 サラ・ラングス記者は「これは本当に答えることが不可能な質問。ここ数日、考えてみたけど、決められなかった」と頭を悩ませつつ「オオタニは、これまで誰も見たことがないことをしている。彼は現在、多くの歴史的な記録でベーブ・ルースを上回っている」と述べている。

 エンゼルス番のレット・ボリンジャー記者はゲレーロJr.の働きを絶賛しつつ「オオタニが打席とマウンドの両方で行っていることは、誰にとっても上回ることは難しい」と高評価。エンゼルスは地区4位と苦戦しているものの、「エンゼルスがどのような成績で終わるのかは関係ない。エンゼルスが、有能なピッチングスタッフを集めることができなかったのは彼(オオタニ)のせいではない」とチーム成績とMVPレースの行方は関係ないと指摘した。

 ブルージェイズ番のキーガン・マシソン記者の見立ては「ゲレーロJr.は打者として誰よりも優れているが、2人の打者としての差はオオタニの投手としての働きでおそらく補うことができるだろう。オオタニが今の活躍を維持すれば、たとえ、ゲレーロJr.が打者として空前のシーズンを送ったとしても、大谷がMVPに選ばれることに反対することはできない」とし、このままであれば、大谷は有利だと見立てた。

 また、今このタイミングでシーズンが終了した場合に誰をMVPにするか、という司会者の問いかけには4人の記者全てが「オオタニ」だと断言。フェインサンド記者は「投球であろうと、打撃であろうと、彼は素晴らしい。彼から目をそらすことができない」とする。シーズンは残り半分ちょっと。大谷が怪我なく、シーズンを戦い抜くことを期待したい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/33512bc4aca06a88c8316854961b66a3ac03c9d2
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