「エンゼルス5−9マリナーズ」(6日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、2打数無安打3四球、2三振、1得点だった。打率は・256。チームは敗れて3連勝はならなかった。

 俊足を生かした攻撃は1−1の初回だ。四球で出塁した大谷が1死から果敢に走って二盗に成功。今季8盗塁目を記録した。

 投打同時出場した4日の試合で今季最多タイとなる10三振を奪い、シーズン60奪三振をクリアしている大谷。大リーグ公式サイトの記録によると、大谷が年間8盗塁と60奪三振を記録するのは18年に続いて2度目。近代野球と呼ばれる1900年以降では1901年にニクシー・キャラハン(ホワイトソックス)とビル・ディニーン(ビーンイーターズ)が、1905年にビル・ドノバン(タイガース)の3人がマーク。複数回は大谷が史上初めてとなる。

 前夜は母校、岩手・花巻東の先輩でもある菊池から16号ソロを含む2安打2打点だった大谷。この日は同点の二回2死二、三塁の好機に今季2度目の申告敬遠を記録した。2球連続で変化球がボールになった後、マリナーズのベンチからサービス監督が4本の指を出して敬遠を申告すると、2戦連発勝ち越し弾を期待した本拠地のスタンドからブーイング混じりの不満の声が上がった。

 2点を追う四回2死一、二塁の好機はフルカウントから内角低めに落ちる136キロスライダーに空振り三振。1−4の七回2死の打席はフルカウントから10球目、低めの132キロスライダーにバットは空を切った。

 大谷が三たび、歩いたのは6点を追う九回無死二塁の打席だ。5番手右腕ミドルトンに対し、2ボールから156キロ内角直球をファウルにし、ボールになるチェンジアップと直球を見送って四球を選んだ。次打者レンドンの二塁打で三塁へ進み、ラガレスの内野ゴロでホームインした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d2ef28fc4fb3b4583ee9457e85ff60d9503529e
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