巨人のルビー・デラロサ投手(32)が2日、左脚の違和感で登録を抹消された。

 抑えとして7セーブを挙げていたが、1日の西武戦で3点リードの九回にメヒア、森に2本塁打を浴びて3失点。同点とされていた。宮本投手チーフコーチは試合後、「チームの士気が下がる」と厳しいコメント。今季は4月15日に米国市民権取得申請手続きのために渡米し、チームを離脱、5月21日の中日戦から復帰していた。

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 代わって小林誠司捕手(31)が一軍に昇格。開幕早々の4月7日に登録を抹消されて以来、約2カ月ぶりに声がかかった。これで一軍の捕手は大城、炭谷、岸田、小林の4人体制。小林は二軍で24試合に出場し、打率.115だった。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。

■抑え投手の代わりがなぜ捕手?

「抑え投手の代わりが、なぜ捕手の小林なのか。大城を一塁で使うわけでないなら、4人も必要ありません。原監督は西武との初戦の九回に3失点して同点にされた大城のリードが不満なんでしょう。交流戦の防御率は4点台ですが、リードのせいにする前に、そこに投げ切れない投手陣の問題が大きい」

 エース菅野、今村を欠く先発陣は、戸郷やサンチェスが中4日で登板しないといけないほど駒が足りない。ここのところは5回も持たないことが多く、リリーフ陣に負担をかけている。高橋氏が続ける。

「デラロサ抹消で九回を任せる投手に頭を悩ませることが分かっていながら、原監督はこの日も初勝利を狙った先発・横川を3回2失点で降ろしてしまった。そのため、先発登板から中3日で中継ぎとして1回と3分の2を前日に投げた畠が連投するはめになったのです。鍵谷、高梨、中川といった勝ちパターンのリリーフ陣も疲れが見えます」

 そんな中、小林が昇格した。さる球界関係者がこう言った。

「相変わらずトレードの噂が絶えないだけに、突然の昇格は、他球団に向けた『見本市』と見る向きもある。ただ、巨人の支配下の捕手は現在6人。三軍制を敷いている球団で6人はギリギリの人数とされる。それでも育成の捕手が3人在籍しているため、三軍の試合は賄える。小林をトレードに出して捕手を5人に減らす“禁じ手”を使ってでも、先発、リリーフを問わず、実績のある投手が欲しいところでしょう」

 球界随一の鉄砲肩を誇り、他球団垂涎の小林が交換要員なら、主力クラスの投手が取れるかもしれないが、小林はこの日、出番はなかった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab6566066a31c50d00504198fc902de0f2e120c
6/3(木) 11:35配信