巨人・菅野智之投手(31)に“異変”が起きている。5月7日のヤクルト戦で右肘に違和感を訴え、4回で緊急降板。翌8日、出場選手登録を抹消されたのだ。

「降板後はベンチで腕を組み、憮然とした顔でグラウンドを見つめていた。15日からキャッチボールを始めるなど早期復帰を窺わせているが、登録抹消は早くも2度目。昨季は14勝2敗と無敵でしたが、今季は2勝2敗と波に乗れず、ピリピリしたムードを漂わせている」(スポーツ紙デスク)

 絶対エースとして3月26日のDeNA戦で開幕投手を務めた菅野。「実は、ケチのつき始めは開幕戦の直前にあった」と明かすのはスポーツ紙番記者だ。

「試合前にある“事件”が起こり、チームは大騒動になったのです」(同前)

 試合開始まで1時間を切った東京ドームの1塁側ブルペン。投球の準備を進めていた菅野が突如、マウンドに足をとられて痛みを訴え、声を荒らげたという。

「どうもブルペンの感覚に違和感があり、足をひねってしまったようです。菅野のプロ意識は高く、登板するマウンドの形状や球場の環境、当日食べる物まで細かく計算して調整している。開幕前日には『言い訳できないくらい良いコンディション』と胸を張っていただけに、まさかの落とし穴だったのでしょう」(同前)

 エースに無理はさせられないと、首脳陣は一時、直前での登板回避を検討。予告先発の交代は故障など緊急時には認められるため、先発が可能な大竹寛、桜井俊貴ら代役の人選に入った。

菅野の戦線離脱を招いた不手際に原監督は……
「すったもんだの末、菅野本人が男気を見せて予定通り登板しましたが、6回3失点とピリッとせず、3つの四球を出すなど制球にも苦しみました」(同前)

 結局、4日後に菅野は登録抹消。球団側は「登板後に足の違和感を訴えた」と説明したが、大黒柱の早期戦線離脱を招いた不手際に激怒したのは原辰徳監督だ。

「怒りの矛先は担当の投手コーチのみならず、球場の管理スタッフにも向けられ、問題のブルペンは掘り返して入念な再整備が命じられました」(同前)

 菅野は昨オフ、ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を希望したが、条件が合わずに交渉決裂。今季取得する見込みの海外FA権を行使し、来年のメジャー行きを目指している。夢への挑戦を前に、故障に対してナーバスになっているようにも見えるが……。

「菅野は腰痛も抱えていましたし、さらに足も肘も、というのは印象が悪い。早々に復帰して万全なところを見せないと、評価はさらに低くなる可能性がある」(MLB国際スカウト)

“足元”を見られないよう、ご用心。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a97355a87d3c5d030caa3497d9111496805be926
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