3月31日をもってTOKIOの長瀬智也(43)とKing&Princeの岩橋玄樹(24)がグループを脱退し、
ジャニーズ事務所を退所した。また、11月1日にはV6が解散し、森田剛(42)が退所することも明らかになっている。

2019年7月にジャニー喜多川氏が逝去して以降、元関ジャニ∞の錦戸亮(36)、元SMAPの中居正広(48)、元NEWSの手越祐也(33)、
山下智久(36)、元少年隊の錦織一清(55)と植草克秀(54)など、ジャニーズ事務所からの退所者が相次いでいる。

芸能プロ関係者は話す。

「関係者の間では、今後も退所者は出ると言われています。それも、いわゆる“I氏派”の中から出る可能性が高いといいますね」

ジャニーズ事務所内には、かつていくつかの“派閥”があったとされ、元SMAPチーフマネージャーのI氏が管轄していたグループ、
タレントは“I氏派”と呼ばれ、SMAPをはじめ、山下智久、Kis−My−Ft2(キスマイ)、A.B.C−ZなどがI氏派だとされていた。

一方、TOKIO、嵐、関ジャニ∞、NEWS、Hey!Say!JUMP、KAT−TUNなどは藤島ジュリー景子社長が管轄する“ジュリー派”と呼ばれていた。

「2016年1月にI氏がジャニーズ事務所を退社し、SMAP独立騒動が巻き起こりましたが、
当時、SMAPだけでなくI氏派のタレントにも独立騒動が取り沙汰されました。昨年10月に退所した山下も派閥争いに巻き込まれた末、
退所を決意したという報道もあります」(女性誌記者)

2020年11月の『週刊文春』(文藝春秋)によると、山下にI氏の後ろ盾がなくなったことで主流派であるジュリー派に比べて肩身が狭くなり、
仕事も干され、「このままでいいのか」と危機感を抱くようになっていったという。

「今ささやかれているのは、次に退所するのは、ジャニーズに残るI氏派の筆頭・キスマイのメンバーではないかということ。
SMAP解散後も、キスマイは中居や木村拓哉(48)との共演が多いですからね。

特に中居は昨年3月にジャニーズ事務所を退所しましたが、現在でも中居がキスマイに言及したり、
キスマイメンバーが中居について語る機会も少なくありません」(前出の芸能プロ関係者)

キスマイの宮田俊哉(32)は中居がMCを務める『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)や
『UTAGE!』(TBS系)にレギュラー出演している。

また、キスマイのグループ内ユニット・舞祭組も中居の言葉をきっかけに誕生している。

「キスマイはI氏派というよりも“中居派”と言ってもいいぐらい中居にベッタリですし、中居もメンバーを気に掛けています。
また、キスマイはSMAPとともに行動してきましたからね」(前同)

前出の芸能プロ関係者が続ける。

「ジャニーズにこれだけ退所者が相次いでいるのは、ジャニー氏の逝去やジャニーズ事務所に公正取引委員会の調査が入った件も大きいのですが、
それ以上に元KAT−TUNの赤西仁(36)の成功が大きいといいます」

赤西は2014年2月にジャニーズ事務所を退所後、ソロアーティストとして活動している。

「赤西のファンクラブの会員数は数万人。年会費5000円を集めており、それだけで年に1億円近くの収入になっているといいます。
これまでジャニーズ事務所ではファンクラブの利益をタレントに還元していなかった。嵐だけは活動休止を発表する前の段階で事務所と交渉を持ち、
ファンクラブの売り上げが還元されるようになったといいます。

ただ、他の多くのタレントはそうはなっていない。これに不満を持つタレントは少なくないようです。
錦戸も赤西の成功を目の当たりにして、退所する決意を固めたといいますよね」(前同)

2018年末をもって退所した元関ジャニ∞の渋谷すばる(39)も、2020年10月に退所したばかりの山下も、やはりファンクラブを立ち上げている。

「赤西が現役ジャニーズタレントに直接吹聴しているわけではないでしょうが、ファンクラブの売り上げが還元されていない現在の状況は
“おかしい”ということが明らかになったこと、さらに公取委の調査が入り、いわゆる“圧力”が消滅したこと、
そして事務所の象徴でありカリスマ的存在だったジャニー氏の逝去という3つが重なって、退所者が続出していると言われています。
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