3/22(月) 9:06
日刊ゲンダイDIGITAL

島田洋七さん「再びB&Bを組んで相方の洋八と舞台に立ちたい」「お金とかはもうどうでもエエ」
島田洋七さん(C)日刊ゲンダイ
【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】

 島田洋七さん(漫才師・71歳)

 1980年代の漫才ブームで一世を風靡(ふうび)した島田洋七さんは「佐賀のがばいばあちゃん」の故郷、佐賀で暮らしている。死ぬまでにやりたいことを聞いてみたら……。

■年間200件あった講演がゼロに

「佐賀のがばいばあちゃん」の本が大ヒットして映画化やドラマ化、舞台化までされて、活動の中心がテレビから全国各地での講演会に変わったんよ。農協や銀行などの企業から年間200件くらいの講演会の依頼があってん。

 昨年あたりから講演会を週に1度くらいのペースに落とそうと思うてたところに今回の新型コロナウイルスやろ。講演会は軒並み中止になったから、仕事は1年ほどまったくないねん。大勢の人が集まるし、テーマが「楽しい老後の過ごし方」とかやから、お客さんは40、50代以上の高齢の方が多いねん。

 お客さんの健康を考えるとそれは仕方ないねんな。

 生活拠点も2002年から、ばあちゃんに育ててもらった佐賀に移したんよ。佐賀は田舎やし、農業を仕事にしている人たちが多いやん。新型コロナが蔓延しても普段どおり畑仕事しとる人が多いわ。

 そんな土地で、わしだけはまったく仕事がない状況なんよね。九州でも仕事ができるのに、一番暇なのは俺やと思うくらいやわ(笑い)。

 今は毎日1万歩くらいウオーキングしてるんよ。そのかいもあって1年で7キロも痩せたんよ。家では酒も飲まんし、他に何もしてないんよ。

 弟弟子の島田紳助とか芸人仲間に電話をすると、「何か趣味を持った方がええんちゃいますか」と言われるんやけど、魚釣りも囲碁も将棋も合わんね。将棋や囲碁はずっと座ってるから、足痛くなるやん。

 講演会で全国4000カ所以上に招かれたから、とくに行きたいところもないしな。言葉が通じないから海外旅行にも興味ないし。唯一沖縄の宮古島が好きなんやけど、今の状況だと旅行もなかなか行けへんやん。何をしていいかわからなくて気がついたのは、俺はやっぱりしゃべることが一番好きやし、趣味やってことやね。

■相方の洋八さんは伊豆大島に

 今年の2月で71歳になって、寿命を考えるとよくても90歳くらいまでしか生きられへんやろ。もう人生の第4コーナーを回っとんねん。80歳を過ぎたらこれまでのような生活はできへんやん。

 だから、コロナが収束したら、死ぬまでに相方の洋八とB&Bを再び組んで1000人、2000人の大勢のお客さんの前で舞台に立って、漫才をやるのが今の目標やね。劇場か市民会館を借りて若手に前座をしてもらってな。そればかり考えとるね。他に夢とか死ぬまでにしたいことはないもん。

全文はソース元で
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https://news.yahoo.co.jp/articles/f01052588d19aede892a160a3e894b6f17be2960