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2021/03/20(土) 10:40:46.72ID:CAP_USER9映画「トムとジェリー」の日本語吹き替え版で声優を務める水瀬いのりさん
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人気アニメーションシリーズ「トムとジェリー」の実写映画「トムとジェリー」(ティム・ストーリー監督)が、3月19日に公開された。日本語吹き替え版で、高級ホテルを舞台にしたトムとジェリーのけんかに巻き込まれる新人ホテルスタッフのヒロイン・ケイラを演じるのが、人気声優の水瀬いのりさんだ。水瀬さんは、仕事で失敗しながらも奮闘するケイラの気持ちが「痛いくらい分かった」と話し、演じることで「ケイラの人生を一緒に歩めたような気持ちになれた。背中を押された」と感じているという。収録の様子や本作の魅力、「失敗して落ち込むことも多かった」というデビュー当時について語った。
◇「こんな芝居したことない」 実写吹き替えの難しさと楽しさ
実写映画は、トムとジェリーをはじめとした動物は全てアニメーション、ケイラら人間たちは実写という世界観で描かれる。ジェリーが引っ越したニューヨークの高級ホテルで世界が注目するウエディングパーティーが開かれることになるが、トムとジェリーのせいでパーティーが台無しに。汚名返上のためにタッグを組むことになったトムとジェリーが、世界一すてきなウエディングパーティーを開こうと奮闘する。
水瀬さんが日本語吹き替えを担当するケイラは、成功を夢見てニューヨークに出てくるも、半年間で4回の解雇に遭い、ある日経歴を偽って名門ホテルに臨時スタッフとして採用される。米女優のクロエ・グレース・モレッツさんがケイラを演じる。水瀬さんは「難しさ」を感じることも多かったという。
「ホテルで働く女性ということで、学生生活ではなくて社会人に囲まれながらなので、自分が想定していたよりもさらに大人っぽく、声を低くというディレクションをいただきました。ホテルで大人たちに頭を下げたり、仕事仲間と話をするシーンでは『まだ声が幼いかもしれない』と言われ、調整しながら収録していきました。実写の女優さんに声を当てる仕事は何度か挑戦させていただいているんですけど、すごく難しいです」
映画では、アニメの「トムとジェリー」と同じく、トムとジェリーがしゃべることはないため、ケイラのせりふ量がかなり多い。収録は約10時間にも及んだが、「苦しさを感じることはなかった」と振り返る。ケイラは、経歴を偽ってホテルに潜り込んだこともあり、その場その場で機転を利かせて自分を取り繕う「カメレオンっぽさを持っている女性」と表現する。
「心の中ではざわざわしていても平然とやりきってしまうというか。仕事で『私に任せてください』というシーンも声が上ずるわけではなく、本当にベテランのホテルスタッフのような、偽りの経歴通りに振る舞うんです。一人のキャラクターではあるけど、いろいろ面を出してお芝居するのは非常に難しくもあり、楽しかったです」
なかでも水瀬さんが苦戦したのはケイラの「ブタ鼻」のシーンだった。
「ケイラを演じているクロエさんの癖だと思うのですが、笑った後に鼻が鳴る、ブタ鼻になるんですよ(笑い)。それをコピーするのがすごく大変でした。しかもしゃべりながらブタ鼻を入れてくる時もあって、それが日本の女優さん、俳優さんのお芝居にはないダイナミックさというか。収録でも、ケイラがブタ鼻を入れてくる前後はすごく心臓がバクバクして、せりふをしゃべるにもブタ鼻を意識してしまって(笑い)」
ブタ鼻の音だけを収録することもあったという。
「ブタ鼻だけで5種類ぐらい録(と)りました。でも、ブタ鼻って、やってと言われるとできないんですよね。結局、会話の流れで収録したものが一番自然だったので、それが使われたんじゃないかと。ただ、そういう部分がクロエさんの魅力であり、ケイラの親しみやすさにもなっているんですよね。クロエさんのユニークなお芝居に引っ張られて、私も『こんな芝居したことない』という体験がたくさんできました。まさに一心同体というか、クロエさんの作るケイラと一緒に走れたと感じてすごくうれしかったです」
◇デビュー当時は「もう終わった……」という経験も 失敗は仕事で取り戻す
===== 後略 =====
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