稲垣 貴俊
2021.2.28 9:00 News | Tv/Movie
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ワーナー・ブラザース/DCコミックスが、映画版『スーパーマン』シリーズのリブート企画に着手していることがわかった。米Shadow and Actの第一報に続き、Deadlineなどが報じている。

報道によると、プロデューサーを務めるのは『スター・ウォーズ』『スター・トレック』シリーズのJ・J・エイブラムス。脚本家にはマーベル・コミックで「ブラックパンサー」「キャプテン・アメリカ」のライターを務めたタナハシ・コーツが起用された。ベストセラー作品『世界と僕のあいだに』(慶應義塾大学出版会)などを執筆し、ピュリッツァー賞候補ともなった、米国でトップクラスの作家&ジャーナリストだ。

報道によると、リブート版『スーパーマン』の企画は初期段階にあり、撮影・公開時期は未定。製作はJ・J率いるバッド・ロボット・プロダクションズが務め、プロデューサーには同社のハンナ・ミンゲラも就任したが、スーパーマン/カル・エル役のキャスティングは始まっておらず、現時点で監督も決定していない。

米The Hollywood Reporterの記者であるボリス・キット氏によると、ワーナーは本作で“黒人のスーパーマン”を登場させる意向とのこと。このたびプロデューサーへの就任が判明したJ・Jは、『スーパーマン』新作映画のため、2019年にワーナーと面会していたことが以前報じられていた。この時、スーパーマンの新たなアイデアをワーナーに提案したといわれていたのが、『クリード』シリーズや『ブラックパンサー』(2018)の俳優マイケル・B・ジョーダンだ。今回の報道ののち、マイケルのスーパーマン役就任を望む声は再び高まっている。

報道にあたり、タナハシは「DC映画ユニバースにお招きいただき光栄です。アメリカで最も象徴的、かつ神話的なヒーローの歴史に意義深い1ページを加えられることに期待しています」とコメント。J・Jは「いまだ語られていない、新しく、パワフルで感動的なスーパーマンの物語です」と宣言し、ワーナー・ブラザースのトビー・エメリック会長は「タナハシ版『スーパーマン』が、マン・オブ・スティール(=スーパーマン)を新たに、またエキサイティングにお見せできることを確信しています」との声明を発表した。