1/10(日) 11:12配信
文春オンライン

文学座出身。1年先輩には松田優作がいた

 中村雅俊(69)が1月1日付で「ノースプロダクション」に移籍。元NHKアナの住吉美紀や眞鍋かをりらが所属する中堅事務所だ。

 米倉涼子を筆頭に、大手プロを退社し個人で活動を始める芸能人が目立つ中、38年間維持した個人事務所から既成の事務所へ移籍する珍しい例となった。

「大物の場合、個人事務所に所属しながら大手事務所とも業務提携する形は多いが、中村は完全移籍。最近だと一昨年、自ら設立した事務所から、サンドウィッチマンらを擁する事務所に移籍した高橋英樹(76)の例がある。中村があえて一所属タレントの立場を選んだのは、彼の現状が影響している」(芸能関係者)

 慶大卒業後の1974年、「われら青春!」で主役に抜擢され、挿入歌「ふれあい」も大ヒットした。82年には紅白出場。妻の五十嵐淳子(68)とは長らく「理想の夫婦」アンケート上位の常連で好感度は抜群。

 だが、近年は目立った活動ができていない。

「『おしん』以来35年ぶりのNHK連続テレビ小説出演となった『半分、青い。』(2018年)で演じたヒロインの祖父役は話題を呼んだが、民放連ドラに限れば今年1月期の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日テレ系)、昨年は1本、その前は14年に遡る。音楽活動も45年間続けたツアーが昨年はコロナで中止。事務所経営も厳しくなっていたはず」(芸能デスク)

“老けない男”中村の意外な弱点とは
「俺たちの旅」「夜逃げ屋本舗」など俳優として絢爛たる実績を持つ中村。だが2月に古稀を迎える彼の、意外な弱点を指摘するのは民放ドラマ制作関係者。

「変わらない甘いマスクと声は歌手としては強みだが、俳優としては逆にネック。本来なら年齢的にハマるはずの銀行頭取や政治家といった重厚な役がどうも似合わない。未だ鮮烈な記憶として残る青春スターのイメージも邪魔をする。“老けない男”ゆえにキャスティングが難しいという皮肉な状況に置かれている」

 移籍にあたりニュースサイト「ENCOUNT」に「バラエティーやドキュメンタリーとか、いろんな勉強をさせてもらえたら」と芸域拡大の意欲を語った中村。今年、バラエティの雛壇に座る姿が見られるのか。

「最近も西岡コ馬(74)が『ダウンタウンDX』(日テレ系)などバラエティに進出。悪役で鳴らした彼らしからぬ剽軽ぶりを見せている。中村の場合、器用にトークを繰り出すイメージがないだけに、芸人に突っ込ませるスキを見せられるかがカギ。あとは、中村の頭を叩く勇気のある芸人が出てくれば……」(同前)

 男70歳の“俺たちの旅”。その首尾はいかに。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f929745d0febbad659812957707c5c770a98d157