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子どもの頃は漫画少年だったはずなのに、成人してからは漫画と縁が遠くなったって人は結構いる。別に漫画が嫌いになったわけではないけど、買わなくなる、読まなくなる、疎くなる。この三拍子そろった大人は多いんじゃないだろうか。僕の周りにも数人いる。(文:松本ミゾレ)

「20代になって唐突に漫画を読んでられなくなった」
先日掲示板にに「大人になったら漫画とか読めなくなる現象」というスレッドが立った。スレ主は元々漫画大好きだったけど、未成年の頃はお金がなくて全然読めなかったという。でも、20代になったら何故か唐突に漫画を読んでられなくなった、と書き込んでいる。
本人は、漫画を読むまでの心理的な敷居が上がっていると自己分析してもいる。

「面白いかどうかわからないのに金出して物理的に買わないと読めないって時点でめんどくさい」
「読んでて疲れてくるんだよな。『いつ面白くなるんだよ』ってなるともうダメ」

なぜ僕らは大人になって漫画を読めなくなったのか
スレッドには、漫画が楽しめなくなる理由について、心当たりのある人の書き込みも少なくない。結構胸に来るものもあったので、いくつか引用してみよう。

「楽しむのって意外とエネルギー使うんだよ。活力が少ないと何事も楽しめない」
「大人になると、漫画が読めなくなる、ゲーム(特に据え置きゲーム機種やパソコンゲーム)が億劫で出来なくなる。これらをやるにはかなりエネルギーが必要になるんだよな」
「仕事出来る奴はプライベートも充実してる。それが漫画なのかアウトドアなのかは人それぞれだけど、要はストレス発散も上手い」

あと、「マンガっていつ完結するかわからないからダルいんだよな」という声もあったけど、これも納得。僕がまだ小中学生の頃に連載スタートした某海賊漫画なんてまだ続いてるもんね。単行本もアラバスタ編ぐらいまでは買ってたけど、今は興味が薄れてしまった。

だけど、子どもの頃に目をキラキラさせながら読んでいた漫画を、同じ熱量で今も追いかけられるおっさんなんていないのが普通だよね。それに、あれは少年漫画。少年じゃなくなった人間が興味をなくしてもおかしくはない。

漫画自体、本質的には子どもの楽しむもの。アニメも特撮もゲームだってそうだ。ジャンルによって”大人向け”もあるけど、大人にもホビーを楽しむ余力がある奴とない奴とがいて、基本的に前者はアウトドアとかBBQとかも楽しみつつ漫画もゲームもやれる。

でも後者は、体力がないから漫画とか、家の中で完結できるものメインで楽しむが、年齢を重ねるとそれすら苦痛になる。結果的に漫画離れをしたおっさんがあちこちで出てくるのも、当然と言えば当然なのかもね。