6月16日、自身のインスタグラムで大学卒業への意気込みを綴った女優の土屋太鳳(たお)(25)。“女子大生生活”はラストイヤーの8年目に突入した――。(「週刊文春」2020年7月2日号より)

朝ドラ「まれ」後、ドラマのギャラは3倍に
「チャンスをください」

 オーディションでそう懇願し、2015年放送のNHK朝ドラ「まれ」のヒロイン役でブレイクした土屋は、いまや国民的スターに。

「『まれ』以前と後ではドラマのギャラが3倍になったと言われています。朝ドラ効果からCM本数も増加。昨年は11社のCMに起用され、契約ギャラは1社あたり2500万円以上と推定されています。若手女優ではトップクラスですね」(広告代理店関係者)

 そんな土屋が日本女子体育大学体育学部に入学したのは、2013年4月。「まれ」の撮影が始まった大学2年生の秋まで、仕事の合間を縫って出席していたという。大学関係者が明かす。

「舞踊学を専攻する土屋さんは1年や2年時は出席できていました」

土屋3きょうだいの活躍の陰に母親の教育方針
 この頃はコンビニでバイトも経験した。

「彼女が10代の頃は母親が仕事についてアドバイスすることが多く、土屋も仕事の選び方や衣装についても事細かく相談していました。コンビニバイトは母親から『普通の金銭感覚を養って』と勧められ始めたそうですが、すぐ『まれ』のヒロインが決定し、数カ月でやめることになったのです」(芸能プロダクション関係者)

 姉の土屋炎伽(ほのか/27)は昨年ミス・ジャパンのグランプリに輝き、弟の土屋神葉(しんば/24)は人気声優という土屋3きょうだい。華々しい活躍の陰には、母親の教育方針がある。

「3人は幼少の頃からバレエや日本舞踊、ヒップホップ、ピアノ、乗馬、三味線などの習い事をやっていて、その一方でゲームやお菓子は禁止、テレビもダメと厳しく育てられた。『家族の誕生日は必ずみんなで祝う』『日本代表戦は家族で応援する』など土屋家独自のルールがあり、今も家族仲は本当によい」(一家の知人)

今年度中に卒業できなければ除籍処分
 そんな母は10歳から芸能活動を始めた土屋に「学業をおろそかにしないこと」と何度も諭してきたという。

「太鳳は体育会系で負けず嫌い。高校の時はお仕事で欠席することもあったけど、睡眠時間を削って夜勉強して、授業に追いついていました。所属していたダンス部の朝練もキッチリ参加していた」(高校時代の知人)

 ただ大学3年以降は多忙で欠席がち。4度目の留年となる今年度中に卒業できなければ除籍処分となる。

「今年度は卒業できそうです。実技のバレエやコンテンポラリーダンスの単位は取れているようで、必修科目の英語や栄養学なども履修済み。昨年は多忙な中、出席していて、本人も『何としても卒業する』と意気込んでいました」(前出・大学関係者)

 奇しくもコロナ禍が卒業を後押ししてくれそうだ。

「今年6月に予定されていた舞台はキャンセルになりました。『哀愁しんでれら』など公開を控えている映画はすでに撮影を終え、比較的余裕がある」(芸能記者)

 今年は講義も受けているようだ。

「今月中旬から一部で対面も始まりましたが、ほとんどはオンライン授業です。パソコンの画面には学生の顔は映りませんが、受講生の名簿には土屋さんの名前が入っています。7月がレポート提出の期限で、今が一番大変な時です」(前出・大学関係者)

 主演映画「8年越しの花嫁」よろしく、無事「8年越しの卒業」となりそうだ。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年7月2日号
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210104-00041134-bunshun-ent