サンプドリアの吉田麻也は、2020年のラストゲームとなったセリエA第14節サッスオーロ戦で、バルトシュ・ベレシンスキとアレックス・フェラーリの欠場というチーム事情により、右SBを務めた。クラウディオ・ラニエリ監督は、日本代表の主将が本職以外でも「戦力になる」と感じたようだ。

 セリエAを代表するドリブラーであるジェレミー・ボガと対峙してスピードに手を焼いた吉田。だが、攻撃ではファビオ・クアリアレッラのゴールをアシスト。チームは2-3と敗れたものの、一定以上の評価を得られるプレーを披露した。

 サンプドリア公式チャンネルによると、ラニエリ監督は1月3日に行なわれるローマ戦を前にした会見で、右サイドの状況を問われると、ベレシンスキが回復途中にあるとしたうえで、「ただ、ヨシダも良い試合をしたと言わなければいけない」と述べている。

「ヨシダは右サイドで私に大きな確信を与えてくれた。相手はとても速い選手だったにもかかわらずだ」

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は、先発予想で吉田が再び右サイドに入ると報道。オマール・コリーとロレンツォ・トネッリがCBでコンビを組むという読みだ。一方で、『Gazzetta dello Sport』紙や『Corriere dello Sport』紙は、吉田とトネッリが中央を守り、右SBはモーテン・トルスビーが務めると予想している。

 今シーズンのセリエAでクリーンシートが4節のラツィオ戦しかないサンプドリアは、ローマ戦の3日後にはインテルと対戦する。強豪との試合が続く新年の幕開けとなるが、吉田とサンプドリアは、2021年を良いかたちでスタートできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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