0001朝一から閉店までφ ★
2020/12/12(土) 18:24:31.18ID:CAP_USER9『新本格魔法少女りすか』の雑誌連載が始まったのが、17年前の2003年10月。2007年3月の3巻刊行後、出版界の中でも多作速筆で知られた西尾維新は、なぜ本作だけ物語を進めることなく、止めてしまったのか。そして、今年再び始動した経緯は――。『りすか』の謎に迫るべく、作家にロングインタビューを敢行した。
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イラスト:西村キヌ
Q まずうかがいたいのは『ダ・ヴィンチ』2011年4月号の特集内ロングインタビューで、西尾さんは『恋物語 第恋話 ひたぎエンド』で「〈物語〉シリーズ」を完結すると宣言されていました。しかし2020年11月現在、まだ続いています! 何が起こったのでしょうか。
A 危なっかしい言い方が許されれば「〈物語〉シリーズ」は行き倒れるための小説でした。なぜならまだシリーズと呼ばれる前の『化物語』が、小説家人生の集大成として書かれた短編集だったからです。それさえ書ければ死んでもいいと思える小説が小説家ごとに一作ずつあるとするなら僕にとってそれが『化物語』だったわけですが、実際に生き長らえてみると心残りも生まれます。本来は第ゼロ作であった第2作『傷物語』を書いていないのに集大成でもないだろうと思いました。
あとはその繰り返しですが、繰り返しが続くとだんだん死ねなくなってくるのも事実。これは死に損ないの吸血鬼を主軸に据えた必然とも言えます。だからモンスターシーズンの最終作は『死物語』なのです。おそらくキャッチコピーは上巻が「百パーセント趣味で書かれた小説DEATH。」下巻が「百パーセント趣味で書かれた小説で死た。」になるでしょう。
Q 一方で、このほど最終第4巻が刊行される『新本格魔法少女りすか』は、第3巻が2007年3月刊。実に13年9カ月ぶりの新作刊行になります。第3巻のあとがきには「ラスト四話」という記述もあります。にもかかわらず、これほどの時間が開いたのはなぜか、また、このタイミングで再始動した理由をお聞かせください。
A 『新本格魔法少女りすか』を再開できた理由はそのように「〈物語〉シリーズ」が続いていたからです。具体的には『混物語』ですね。クロスオーバーを解禁し、阿良々木暦と水倉りすかのコラボレーションを書いてみると、作者本人を含め誰もがもう書けないと思っていた魔法少女が、しっかり書けた体感があったのは大きいです。そして確か『忍物語』だったと思いますが、あの八九寺真宵が『十七年後に最終巻が出るらしい』という予言をしていたので。いたいけな少女を嘘つきにするわけにはいかないと執筆を決意しました。だからいつか水倉りすかと八九寺真宵のコラボレーションも書いてみたいですね。
===== 後略 =====
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