ファミコンの発売の翌年に当たる1984年11月30日に、ファミコンソフト『エキサイトバイク』(任天堂)が発売。あれから36年の月日が経過したんですね。

 本作は“モトクロッサー”というオフロードバイクを用いて行われるオートバイ競技「モトクロス」を題材にした横スクロールのレースゲーム。当時はまだモトクロス競技の認知度が低く、子どもだった自分もよく分からないなりに遊んだ記憶があります。

 今あらためて見ると、ゲーム画面の背景には大勢の観客の姿が見えることから、海外のモトクロス大会をイメージして製作されていたようですね。

 そんなモトクロスのゲームですが、操作やゲーム内容はいたってシンプル。Aボタンがアクセルで、離すとブレーキ。Bボタンを押すと「ターボ」で加速しますが、使い続けるとエンジンの温度が上昇。オーバーヒートしてしまうと、しばらくの間走行不能になります。

 さらに方向キーの左を押すとウィリー、右を押すとジャックナイフのように前輪に荷重をかけたモーションを取ることが可能。このあたりバイクの挙動をファミコンでうまく再現していました。

■バイクの姿勢操作が好タイムを出すカギ
 ゲームのモードには、プレイヤー単独でレースをする「SELECTION A」と、大勢のライバルライダーたちとレースで戦う「SELECTION B」の2タイプがあります。

 単独走行となる「SELECTION A」は、タイムアタック要素が強めで、主にコースレイアウトを覚えるために何度も挑戦。障害物の種類、エンジンを冷ますクールゾーンの場所を頭に叩きこみ、タイムを縮めていきました。

 好タイムでフィニッシュするための重要なポイントとなるのが、十字キーの左右でバイクの姿勢を調整することです。方向キーの左を押してバイクの前輪を持ち上げるウィリーは小さな障害物を乗り越えるときに活用するほか、ジャンプ台でこの姿勢をとると、より高くジャンプすることが可能。

 逆に右を押してバイクのフロントを下げた状態でジャンプすると高さは出ませんが、低空をジャンプして飛距離が出るようになります。

 オーバーヒートしないようにターボを効果的に活用するのは大切ですが、それ以上に走行中やジャンプ中のバイクの挙動を微調整することが重要でした。

 こうした『エキサイトバイク』のアクションは言葉で説明しづらく、何度もトライ&エラーしながら身につけていったもの。プレイヤーの感覚的な部分が大きくて「シンプル操作だけど難しい」という奥深さがありました。

■接触しても転倒しないライバルが憎い!
「SELECTION A」でコースと操作を身につけたあとは、ライバルモトクロッサーが登場する「SELECTION B」に挑戦です。

 両モードのコース内容は同じですが、他のライバルが一緒に走行しているだけでゲーム内容はまったくの別物に! なによりキツいのが接触時の転倒でした。

 自分の後輪を相手のモトクロッサーに接触させると相手を転倒させられますが、こちらの前輪がライバルに接触してしまうと自分のほうが転倒してします。

 どちらも条件は同じなので“いちゃもん”をつけている自覚はあるのですが、「前輪だろうが後輪だろうが、スピードの乗ったバイクが接触したらどっちもコケるんじゃないの!?」というのが、当時感じた正直な気持ち。

 タイムを縮めるために頑張って追い抜きをかけるのですが、他のモトクロッサーにちょこっと接触するとこちらだけが転倒。相手は悠々と先に進んでるのを見ると、恨みごとのひとつも言いたくなりました……。

 ちなみに後続のバイクを転ばせたところで、こちらには何ひとつメリットはないので、余計に先行するCPUのモトクロッサーには恨みが募ったものです。

■コースをクリエイトして爆笑プレイ

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/79785307d26d231d64f3bec4e6e1929352e681fd
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20201201-00083034-futaman-000-1-view.jpg