0001砂漠のマスカレード ★
2020/11/20(金) 07:21:09.51ID:CAP_USER9***
今季の斎藤は、2軍でもパッとしなかった。19試合に登板し、1勝3敗、防御率9・31。これでは1軍に上がれなかったのも当然だろう。
今季、不振に見舞われたのは、年間を通じて右肘痛に悩まされたからだ。斎藤は右肘治療について球団と話し合い、手術よりもリハビリ期間が短いPRP療法を受ける予定という。
振り返れば、肩も痛めていた。
斎藤は、ルーキーイヤーの2011年は6勝6敗、防御率2・69。12年は5勝8敗、防御率3・98の成績を残したが、この年の終わりに右肩関節唇を損傷。そのため13年は1試合しか登板できなかった過去がある。
夏の甲子園で史上最多投球数
夏の甲子園・投球数ランキング:1〜5位【1990〜2019年】
肩の次は肘の故障。となれば、野球ファンなら、高校時代の“投げすぎ”問題を思い浮かべるはずである。
彼が“ハンカチ王子”として一躍脚光を浴びた2006年の夏の甲子園では、決勝で駒大苫小牧のエース田中将大と投手戦となり、延長15回でも決着がつかず、決勝再試合に。4対3で優勝している。
この大会で斎藤は69イニングを投げ、球数948と、いずれも史上最多を記録していた。
夏の甲子園(1990年〜2019年)で、斎藤は投球数ランキングで断トツの1位である。
投球フォームに致命的な欠陥
高校時代の投げ過ぎが、肩や肘を痛める原因となっているのでは、と勘繰りたくなるが、
「私は、その影響はないとみています」
そう語るのは、斎藤と同じ早大OBで野球解説者の広岡達朗氏。
「彼の場合、投球フォームに、致命的な欠陥があります。踏み出した左足が突っ張ったまま、つま先が上がってしまうんです。つまり重心が後ろに残したままだから、球に力が乗っていない。手だけで投げているようなもので、球威も出ないんです」
こうしたフォームだと、故障が多くなるという。
「踏み出した左足に重心が移動していないので、力がキャッチャーの方へ伝わっていません。逆に自分の方に力が返ってくるので、肘や肩が痛めやすくなるのです」(同)
広岡氏は早大OBとして、斎藤が大学3年の時、この欠陥を指摘し、投球フォームを変えた方がいいとアドバイスしたことがあるそうだ。ところが、彼から返ってきた言葉は「難しくてできません」だったという。
「もはや速球にこだわっていては結果が残せないことは誰の目にも明らかでしょう。ですから、変化球投手に切り替えるべきです。彼はコントロールがあるから、ストレートを見せ球にして、スライダーやフォーク、ツーシーム、カットボールなどで仕留めることができるようになれば、あとは2、3年やれると思うんですがね…」(同)
早大OBは暖かい眼差しで見守っている。さて…。
週刊新潮WEB取材班
2020年11月20日 掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f25557a23a0300c7dadbd2a0d54536eb4a08c5b
11/20(金) 6:00配信